北京五輪現地ルポ

2008年08月21日

北京五輪現地ルポ DAY15/木村恵子@北京

こんにちは!木村@北京も、残すところわずかになりました。

今日は、興奮しました。女子ソフトボール、日本vsオーストラリア。延長の末、日本が逆転勝利。普段は、記者たる者、冷静に、公平な目で物事を見るべし、と心がけている私ですが(「どこがだーー」という声が聞こえますが)、今回ばかりはそうはいきません。

記者席はほぼ日本勢で、「よし!」「上野行け!」と絞り出すような声で声援が飛び交い、「ここは送った方がいい」「ここは大事に行け」など、にわか監督も多数いました。観客席は、ここは日本?と思うような大応援団。法被姿の応援団長もいました。

20080821_1.jpg
見ているこちらがここまで熱くなるのはなぜか? もちろん自国チームだからではありますが、それだけじゃないものを感じました。グランドの選手たちは、漆黒に日焼けし、かすれかすれの声で「ヨッシャー」「後ひとりぃ~」と叫んでます。それを見ていて思いました。この選手と同世代の大多数の女子は、きっとCanCa○を読んで、ゆらりんスカートをはき、入念に巻き髪を作って、目力アップのマスカラに余念がない。それは、きっと最も応用可能な道。

Aくんにモテなくても、BくんかCくん、Dくんくらいまで行けば1人はひっかかります。一番リスクが少ない道です。でも、漆黒でかすれ声を極めれば、応用は不可。ソフトボール一筋しかありません。その潔さ、取り換えが効かないハイリスクな人生に必死に挑む姿にこそ、感動するんだなと思いました。

惜しくも銀メダルだった、柔道78キロ超級の塚田真希選手が、全体重をかけて押さえ込みする姿に、残念ながらメダル獲得ならなかった重量挙げの三宅宏実選手が、雄叫びを上げてバーベルを持ち上げる姿に、心動かされるのは間違いありません。それが、応用不可人生の極みだからではないでしょうか。(選手たちはもちろん競技をやめたとしてもステキですよ)

そんなことを思いつつ、ソフトボールを見終え、記者会見が始まりました。ここでちょっとした日豪の違いを感じました。日本の場合、記者の質問は主に監督に集中します。選手に聞く場合も、ホームランを打った時の気持ちとか、明日の試合への 思いとか。一方、オーストラリアでは、ほとんどの質問に答えるのは選手。例えば、ソフトボールが次の五輪種目から外れることをどう考えるかとか、年齢を重ねることがピッチングに与える影響はとか。どっちかと言えば、今回の試合のことよりは、もう少し大きな話が多い。オーストラリアの選手に対して、「明日の日本と米国の決勝戦はどういう展開になるか」という、解説者に聞くんかい、とツッコミたくなるような質問も出てびっくりしましたが。きっと記事のニーズが違うんでしょうね。ちなみに記者会見は、すべて英語と中国語に訳されます。

今日は、少し前のアエラの表紙に登場してくださった、シンクロの鈴木・原田ペアの銅メダル獲得も見てきました。

20080821_2.jpg
4位の中国とは僅差。銅を守りきった安堵感で泣いていた姿が印象的でした。私は今までテレビでしかシンクロを見たことがなかったので、迫力に驚きました。テレビだとどの演技も凄くて、差なんて分かるの?と思っていましたが、やっぱり分かるもんなんですね。王者ロシアは、同一性も速さも高さも抜群でした。

明日も残り少ないオリンピックを目に焼き付けて、ご報告しますね!

ではでは。


前日の記事へ
翌日の記事へ






あと一歩 , オリンピック , シンクロ , ソフトボール , 五輪 , 北京 , 女子 , 現地ルポ

バックナンバー

アエラ最新号

2012年2月13日号

2012年2月13日号

最新号キーワード

食の信念が揺らぐ 銀行窓販保険の魅力と危険 早慶女子「一般職がいい」 女心の複雑 「脱東電」で電気代26%節約 「驚異の儲け」グリーよ どこへ行く 絢香インタビュー 荻原博子の石巻ルポ 今年の花粉症 AKB48「恋愛で脱退」のルールと戦略 

2012年2月13日号
定価:380円(税込)
表紙:松田翔太/俳優

雑誌を購入

デジタル雑誌を購入

から検索
から検索