オバマ大統領就任現地ルポ

2009年01月21日

1月19日(月) ワシントン・チャイナタウン

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オバマギャグのTシャツ


ジャーナリスト 津山恵子


本日は、一般の人が見られる公式イベントがないため、番外編で、土産物業者を追いかけてみた。

昨日に比べて、ワシントンのダウンタウンの人口は2倍ぐらいになった。

もともとワシントンは人口約60万人。

広々としていて、道を歩いている人はとても少なく、東京と比べると、

「これが首都だろうか」

と思う落ち着いた雰囲気の都市だ。

しかし!!推定で200万人の人が就任式か、直後のパレードを見に集中する。


当然のことながら、観光客に群がる「にわか土産業者」が道にたむろする。

昨日(18日)は、就任式コンサートの客を目当てに17丁目に業者が集まっていたので、そこに行くと、今日は誰もいない。

タクシーの運転手によると、

「昨日の晩に、警官が蹴散らしていった。もうここには戻ってこないよ」


そこで迷わず、チャイナタウンに向かった。チャイナタウン・バスという全米を走る超格安バスで、たくさんの観光客が降りて、食事をしたり買い物をしたりする。

狙いどおりだった。

オバマカレンダー、バッジ、帽子、ブレスレット、キーチェイン・・・。

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チャイナタウンに着いて、お店を広げようとしていたら・・・

交差点に業者が立ち、おもに黒人観光客が次から次にグッズを買っていく。

私も編集部から頼まれた「読者プレゼント」を物色し始める。(※読者プレゼントの詳細は追って発表いたします。)

ところが!!

帽子を買おうとすると、黒人のおじさんは、お釣りを全く持っていない。息子を銀行に向かわせたが、おそらく同じような状況の人がATMで列を成しているのか、なかなか戻ってこない。

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おつりがなくて困っていたオバマ帽子のおじさん

「あー、ドミートリー、どこへ行ったんだ。俺はお前をそんなに愚図に育てていないぞ。あー、嘆かわしい」

お釣りがないため、次々に逃げていくお客を前に、おじさんはカメラを向けても笑ってくれなかった。


通りを少し歩いて、一通り品揃えをチェック。交差点に戻ろうとすると、なぜか業者がみな、商品を黒いビニール袋に突っ込んで、さーっと逃げて行く。

「ノー、セール。ノー、セール」

体の大きな女性警官が一人、ゆったりとこちらに向かってきた。

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物売りたちを歩いただけで、一掃した女性警官

蜘蛛の子を散らすように、というのはこういうことだろう。

そして、誰もいなくなった。ほぼ。


大きな段ボール箱を複数抱え、逃げ遅れた白人男性が、珍しく女性用Tシャツを持っていたので、3枚購入した。

振り向くと、黒い大きな人にぶつかった。先の女性警官が真後ろに立っていたのだ。

「ノー、セール」

あー、びっくりした。


土産物売りは、オバマを大統領候補に指名した民主党大会が開かれたコロラド州デンバーでも、たくさん見た。

一つの共通点がある。

黒地にカラフルなオバマの顔やオバマ一家の写真がプリントされているTシャツや野球帽を売るのは、黒人。買うのも黒人ばかりだ。価格は10-15ドル。

これに対し、白人が売っているTシャツは、有名なアーティストのオバマの絵がプリントされていたり、カッティングがよかったり、ちょっと洒落ている。価格は20ドルからで、買うのは白人だ。

2個で5ドルというバッジは、安いので、さまざまな人種の人が買う。

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安いバッジは子だくさんのお父さんの味方

でも、白人が業者であれば、白人が彼から買い、黒人は黒人の業者のところに行く。

街中、就任式のお祭りムードいっぱいで、みな本当に楽しそうだが、知らず知らずのうちに、人種ごとに分かれて行動している。

朝日新聞出版から新刊、「オバマの真実」が発売されました。

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