シネマ食堂

2009年02月13日

「タンポポ」/炒飯

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フードスタイリスト 飯島奈美


見終わった人が
食べたくなる料理を
原点となった伊丹作品

伊丹十三監督の「タンポポ」(1985年、日本)は、映画を見終わった人が食べたくなる料理を作りたい、という私の目標になった作品です。「大病人」(1993年)からアシスタントとして伊丹作品の料理制作に携わるようになったので、フードスタイリストとしての原点や修業時代を思い出します。

タンクローリーの運転手ゴロー(山崎努)は、未亡人のタンポポ(宮本信子)が切り盛りするラーメン屋を再生させるための指導役になる。ラーメン通の男たちが特訓に加わり、究極のラーメンが誕生する。

公開中のハリウッド映画「ラーメンガール」もラーメン屋に弟子入りする物語ですが、「タンポポ」には百種類以上の食べものが登場し、伊丹監督のこだわりを感じます。病床に伏した瀕死の母親が「飯を作れ」という夫の激励に応えて台所に立つシーン。震える腕で炒飯(チャーハン)を作り、中華鍋ごとちゃぶ台に出して息絶える。母親の最後の料理を温かいうちに食べる家族の描き方は壮絶です。

炒飯をパラパラにするコツは、一度に大量に作らないことと、ご飯をお玉の裏で押しながら広げ、均等に加熱すること。しょうゆは酒と1対1で割ると、鍋肌から加えても焦げ付かず全体に行き渡ります。


◆レシピ
2人分
ごはん 400g(茶碗に約2杯)
卵 2個
チャーシュー 100g(角切り)
長ねぎ 1/3本(粗みじん)
油 大さじ2
塩 小さじ1/2~2/3
こしょう 少々
しょうゆ、酒 各小さじ1

1
フライパンを熱し、油を入れ、卵を流し入れてざっくり混ぜ、半熟になったらごはんを加え、強火で2~3分炒める。

2
チャーシュー、長ねぎを加えてさらに炒め、塩こしょうで味を調える。しょうゆと酒を合わせたものを鍋肌から回し入れ、全体をよく混ぜる。

タンポポ , チャーハン , 映画 , 飯島奈美

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