シネマ食堂

2009年10月23日

「故郷の香り」/トマトと卵のスープ

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フードスタイリスト 飯島奈美


熱々のスープと
受け入れる人生の現実


誰が悪いわけでもないのに、運命の歯車が狂ってすべてが変わってしまうようなことも、人生にはあるのかもしれません。映画「故郷の香り」(2003年、中国)には、やるせなさを超えて、あるがままを受け入れる人生の現実が描かれています。

北京の役所に勤め、10年ぶりに故郷の村に帰ってきた男性は、初恋の女性と再会します。女優を目指していた彼女はブランコから落ちて足を悪くし、夢を断念。耳が不自由な幼なじみと結婚し、貧しくて平凡な生活を送っていたのでした。

耳が不自由な幼なじみを演じているのは、日本の俳優の香川照之さん。セリフがないので言葉の壁はないですが、表情や動作だけの迫真の演技で国籍の違いを感じさせません。

幼なじみの古びた自宅でごちそうになるのは、どんぶりになみなみと注がれた熱々のスープ。ふわふわ卵の食感とトマトの酸味がよく合います。今回は、多めに作ったスープでもう1品。米2合を研ぎ、残りのスープを炊飯器の2合の線まで入れて炊きます。鶏肉の骨をはずして食べやすく切って、ご飯の上にのせ、しょうゆ大さじ2と酢大さじ2分の1に長ねぎとしょうがのみじん切りをたっぷり加えたたれを好みでかけると、鶏のだしがほんのり香る鶏ご飯の出来上がりです。

◆レシピ

2人分
骨付き鶏もも肉 1枚
水 1.2ℓ(半量をスープに使う)
塩 小さじ1と1/2
トマト(中) 1個
卵 1個
片栗粉 小さじ1
塩、こしょう 少々
ごま油 小さじ1/2

(1)
鶏肉は骨に沿って切れ目を入れる。鶏肉、水、塩を鍋に入れて火にかけ、沸騰したらアクを取り、ふたをして弱火で30分煮る。火を止めてそのまま置く。

(2)
(1)のスープ600ccを鍋に入れて火にかける。鶏肉と残りのスープは鶏ご飯(本文参照)で使う。トマトは湯むきして種を取り、くし形に切る。スープが沸騰したらトマトを加え、トマトが温まったら水小さじ2で溶いた片栗粉でとろみをつけ、味をみて塩、こしょうで調える。溶き卵を回し入れ、火を止め、ごま油を垂らす。


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トマトと卵のスープ , 故郷の香り

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