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作家として鍛えられたマンガ編集者時代
僕は20代中頃から30代前半まで「weekly漫画アクション」の編集部員でした。
前回リンクを張らせてもらったたけくまメモの竹熊健太郎(たけくまけんたろう)さんも、その頃に担当させてもらった書き手の一人です。
早いもので、もう、20年も前のことになります。
当時、連載マンガでは国友やすゆき氏の担当をしていました。毎週毎週、夜を徹して、一緒に連載マンガの打合せをしていました。彼の仕事場の近くのファミレスが主な打合せ場所です。アイディアを考えては行き詰まり、プロットを作っては捨て、夕食から始まった打合せが夜食をとり、ひどい時には明け方の朝食まで注文する。その間、国友さんと二人、ああでもないこうでもないと、アイディアのキャッチボールを繰り返します。
最初に予定していた展開通りにキャラが動いてくれない時もある。にっちもさっちもいかなくなって、結局その案を捨ててしまう。袋小路に入ってしまい、でもやけくそのように出した一言がきっかけとなって、お互いが思いもかけなかった展開が広がり、キャラクターが動き出す。そしてマンガ家も編集者も「うん、これは面白い」と思えるエピソードが出来上がる。そういう経験を何度かしました。
20代後半から30代前半の時期、休日は「劇団☆新感線」の脚本を書きながら、彼の作品作りに協力し、毎週それを読者に届けられたことは、編集者としてだけでなく書き手としての自分にとっても得難い経験だったと思っています。
国友さんというマンガ家が、編集者に共同作業を求めるタイプだったことも幸運でした。彼との仕事がどれだけ自分の物語作家としての足腰を鍛えてくれたか。今でも感謝しています。
当時のアクションは、連載陣も入れ替わり、ベテランと中堅、新人のバランスもよく実に面白い雑誌でした。
マンガばかりではなく活字ページにも力が入っていた。
アクションジャーナルというコラムページでは、関川夏央(せきかわなつお)氏、呉智英(くれともふさ)氏、亀和田武(かめわだたけし)氏、村上知彦(むらかみともひこ)氏などが執筆していたし、関川氏のノンフィクション初期代表作『海峡を越えたホームラン』も、この雑誌に連載されていました。
その間口の広さがアクションの魅力だと感じていました。いや、アクションばかりではない。周りにはそういう雑誌がゴロゴロしていた気がします。
出版不況、雑誌不況と言われて久しいですが、ほんとに最近はシャレにならない厳しさです。
この間は「本の雑誌」が厳しい状況に置かれていることに触れましたが、他にも厳しいものは沢山ある。
自分の欲しい情報は、さっさとネットで検索して入手できる今の時代、一冊に様々な情報や価値観が載っている雑誌というスタイルは、あわなくなったのかもしれません。ワンテーマの新書が受けているのも分かる気がします。
巨砲を積んだ戦艦が機動力に勝る戦闘機に駆逐されたように、多種の情報を満載した雑誌が、スピードとよりセグメント化された情報を得られるネットに負けてしまうのでしょうか。
悲しい話です。
僕としては、例え沈んでいくとしても古いタイプの戦艦に乗っていたいなという気持ちはあります。
例え一度は沈んでしまったとしても、いつか海底から宇宙に飛び出せる日が来るかも知れないじゃないですか。
いや、宇宙戦艦ヤマトネタも、もう充分に古いのですけどね。
前回リンクを張らせてもらったたけくまメモの竹熊健太郎(たけくまけんたろう)さんも、その頃に担当させてもらった書き手の一人です。
早いもので、もう、20年も前のことになります。
当時、連載マンガでは国友やすゆき氏の担当をしていました。毎週毎週、夜を徹して、一緒に連載マンガの打合せをしていました。彼の仕事場の近くのファミレスが主な打合せ場所です。アイディアを考えては行き詰まり、プロットを作っては捨て、夕食から始まった打合せが夜食をとり、ひどい時には明け方の朝食まで注文する。その間、国友さんと二人、ああでもないこうでもないと、アイディアのキャッチボールを繰り返します。
最初に予定していた展開通りにキャラが動いてくれない時もある。にっちもさっちもいかなくなって、結局その案を捨ててしまう。袋小路に入ってしまい、でもやけくそのように出した一言がきっかけとなって、お互いが思いもかけなかった展開が広がり、キャラクターが動き出す。そしてマンガ家も編集者も「うん、これは面白い」と思えるエピソードが出来上がる。そういう経験を何度かしました。
20代後半から30代前半の時期、休日は「劇団☆新感線」の脚本を書きながら、彼の作品作りに協力し、毎週それを読者に届けられたことは、編集者としてだけでなく書き手としての自分にとっても得難い経験だったと思っています。
国友さんというマンガ家が、編集者に共同作業を求めるタイプだったことも幸運でした。彼との仕事がどれだけ自分の物語作家としての足腰を鍛えてくれたか。今でも感謝しています。
当時のアクションは、連載陣も入れ替わり、ベテランと中堅、新人のバランスもよく実に面白い雑誌でした。
マンガばかりではなく活字ページにも力が入っていた。
アクションジャーナルというコラムページでは、関川夏央(せきかわなつお)氏、呉智英(くれともふさ)氏、亀和田武(かめわだたけし)氏、村上知彦(むらかみともひこ)氏などが執筆していたし、関川氏のノンフィクション初期代表作『海峡を越えたホームラン』も、この雑誌に連載されていました。
その間口の広さがアクションの魅力だと感じていました。いや、アクションばかりではない。周りにはそういう雑誌がゴロゴロしていた気がします。
出版不況、雑誌不況と言われて久しいですが、ほんとに最近はシャレにならない厳しさです。
この間は「本の雑誌」が厳しい状況に置かれていることに触れましたが、他にも厳しいものは沢山ある。
自分の欲しい情報は、さっさとネットで検索して入手できる今の時代、一冊に様々な情報や価値観が載っている雑誌というスタイルは、あわなくなったのかもしれません。ワンテーマの新書が受けているのも分かる気がします。
巨砲を積んだ戦艦が機動力に勝る戦闘機に駆逐されたように、多種の情報を満載した雑誌が、スピードとよりセグメント化された情報を得られるネットに負けてしまうのでしょうか。
悲しい話です。
僕としては、例え沈んでいくとしても古いタイプの戦艦に乗っていたいなという気持ちはあります。
例え一度は沈んでしまったとしても、いつか海底から宇宙に飛び出せる日が来るかも知れないじゃないですか。
いや、宇宙戦艦ヤマトネタも、もう充分に古いのですけどね。

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