ジャパン・フォト・プロジェクト

2010年03月15日

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夕暮れ電車

郡上八幡
私の住む街バルセロナでは、近年、モダンさとデザイン性がとても重要になりました。モノを新しくすることによって、多くのモノが失われました。電車は全て似たり寄ったりで風景にさえ溶け込みません。日本の雪景色の中を走る電車はとても美しかったです。郡上八幡、午後5時半、学生達は、彼らを家に運んでくれる電車に乗って行きます。凍えるような寒さの中、列車はゆっくりと南へ発車しました。そして電車は、谷を覆う真っ白な雪のブランケットに溶け込んで行きました。日本の田舎の風景が好きです。そして同時に、もっとのんびりしていた、私が小さかった頃のバルセロナを恋しく思うのです(ティナ・バゲ)


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鯉のぼり

郡上八幡
鯉のぼりの由来を始めて知った。中国で、「滝を登った鯉は龍になる」という言い伝えから、日本で男子の健康な成長を祝うために、端午の節句に鯉のぼりを揚げるようになったそうだ。私は、お祝い事や行事を、由来や理由を知らずに当たり前かのようにしてきたような気がする。そして、それらに使われる物を作っている人などはなおさらだ。郡上八幡では、市で唯一残る紺屋の職人が鯉のぼりを手作りで作り、清流吉田川で寒ざらしをして、滝を登る鯉に祈りを込める。こんなすばらしい鯉のぼりをもらう子供には是非とも滝を登って欲しいと、他人ながら願ってしまう(森本徹)


ジャパン・フォト・プロジェクトは、日本人と西洋人の2人の写真家が、異なった2つの視点で日本の社会を切り取っていく、ユニークかつ奥深いドキュメンタリー写真プロジェクトです。兵庫県出身のドキュメンタリー写真家、森本徹と、バルセロナ出身のトラベル写真家、ティナ・バゲの両写真家のモノクロームとカラー写真により、多くの外国人が見た事の無い、そして多くの日本人が見過ごしがちな本当の日本を見せたいと考えています。両写真家は2010年の1年間、キャンピングカーで日本全国を巡り様々なテーマを撮影します。プロジェクト後、彼らの作品は写真集となり、また写真展も多くの都市を回る予定です。

森本徹(三木・日本 1972)

米ミズーリ大学大学院、ジャーナリズムスクールでフォトジャーナリズムの修士課程中に、ナイロビでケニアの新聞、デイリー・ネーションで働き始める。ニューヨークでマグナムとニューヨークタイムズでインターを経験後、コートジボアールのアビジャンに移り、フリーランスとして西アフリカ全体をカバーする。2004年以降、バルセロナに拠点を移し、ドキュメンタリー写真プロジェクトに専念する。2007年POYi特別受賞、2009年上野彦馬賞受賞。

ティナ・バゲ(バルセロナ・スペイン 1974) 

フリーランス写真家として1998年から、バルセロナを拠点に、さまざまな雑誌で働く。そのころから、カメラを片手に世界中を旅し始める。この9年間で、20カ国以上を旅し、トラベル・ルポルタージュをエル・パイス・セマナル、コンデ・ナスト・トラベラー、ロンリー・プラネット、パノラマ・トラベルなどの雑誌で発表し続ける。また2002年以降、スペインの写真雑誌Digitdlfotoの編集長兼ディレクターでもある。近年ではデジタルカメラでカラー表現を追求する。


ジャパン・フォト・プロジェクト

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