押切もえ[日々、萌え。]

2011年04月22日

アエラを卒業! 実感した絆の大切さ

私、押切もえは、今週で「AERA」を卒業します。読者の皆さん、これまで応援ありがとうございました。

3年と8カ月の「日々」を振り返ると、あらためて、いろんな地を訪れ、たくさんの人に会い、さまざまなことを感じた...と思う。

誰かの言葉に心を震わせ、優しさにほっとし、美しい景色に感動し、自分の失敗を恥じて、世の矛盾に怒り、葛藤し、時に言い訳をし、涙を流し、たくさん笑って、笑って、笑って...、それをいつも1週間分にまとめて、書き残してきた。

そこには数え切れない「表情」があり、まるで1冊の分厚いアルバムのように、その時のいろんな感情を思い出させてくれる。

最初は躊躇もしたけれど、「AERA」という雑誌で、モデルの自分が「言葉」を使って、「思い」を表現する場を与えていただいたことにとても感謝している。

連載をしていて、周りからの毎週の感想はもちろん嬉しかったし、去年発売した「reborn〜『30歳』で生まれ変わる。」の記念イベントにたくさんの読者の方が来てくれた時は、感激で震えた。握手をした全員が、毎日を頑張って生きる、ハートの熱い女性たちだった。これからもずっと、多くの女性にエールを送れるような存在でありたい、と強く決心できた、素晴らしい機会だった。

この場所で皆さんと出会えたことで、磨かれた自分、成長できた自分がいる。

以前の私はずっと、自分の夢を相手に、綱引きをしているような感覚があった。

すぐに向こうへ飛んでいってしまいそうな太い綱をどうにか掴んで、全身で自分の方に引き寄せているようなイメージ。少しでも私が怠けて力を緩めようものなら、その綱=掴みかけた夢は、途端に手からするりと抜け、バランスを崩した私は、ドドッと倒れてゲームオーバー。だからどうにか離すまいと、必死だった。その悪い結果として、いつも余裕が持てなかった。

力を入れるタイミングや場所を間違えていることも多かったと思うし、もっともっと自分から、前の人や後ろの人に頼ってしまった方が良かった場合もあったと思う。すごく不器用だった。─今はもっと素直になったと、自分では思っているけれど...。

連載が始まった頃とはまるで状況の違うこの国で、今日を生きる自分がいる。

余震で目が覚める日も多いし、明日だって、自分がどうなっているのかわからない。でもとにかく、「今を一生懸命生きる」。この思いには、少しも以前と変化はない。

日々を疎かにせず、悔いのない毎日を。─できるだけ、少しでも楽しく、心豊かに過ごしていく努力は忘れずに。

3月11日に起きた震災の後に、一番大切なものがわかった。それは、きれいごとでもなんでもなく、人と人とのつながり。「絆」だ。

これからも一層、人との「絆」を大切に、明るく、優しく、美しく生きていこうと思います。それでは、またすぐにどこかでお会いしましょう!

押切もえ

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