特ダネ記者魂

2009年04月28日

完全無所属なんて/森田健作は「偽装表示」だ!

[山田厚史の特ダネ記者魂]

昭和46年から日本テレビ系で放映された「おれは男だ!」は、女子校から共学になった高校が舞台だった。剣道に励む一本気な男子が、女子パワーに負けまいと奮闘するコミカルな青春ドラマ。主演の森田健作が「爽やかな熱血漢」のイメージを獲得した出世作である。千葉知事選で森田はドラマのイメージを借りて101万票を獲得した。4年前に敗れ「翌日から活動を始めた」と本人が言うように、テレビ、ラジオに出演し、野球チームを作り、タレントを売り出すようなキャンペーンを4年間続け、選挙が始まると「政党と縁のない完全無所属」を前面に掲げた。

しかし当選後、森田健作のイメージと実体の違いに有権者はガッカリさせられる。

「誤解した人がいたとすれば、残念だ」

記者会見で「完全無所属ということで、多くの人があなたに投票したのではないか」と質問され、こう答えたのである。

誤解されるようなことをしてきたのは森田さん、あなたではないのか。法定ビラで「完全無所属」をうたいながら、実は自民党東京都衆議院選挙区第2支部の代表を務めていた。企業献金を政党支部で受け取り、そっくり政治家森田健作の資金管理団体に流していた。献金とされる中には、タレント森田としての所得と思えるような入金もある。だとしたら非課税の政治献金を装った疑いさえある。

政党支部を使った迂回献金や課税逃れは珍しいことではない。だから有権者は古いタイプの政治家に胡散臭さを感じ、「無党派」や「完全無所属」に期待をするようになった。

有権者を欺いたことをどう思っているのか。ちょっと前なら「みんなやってるよ」で済んだ食品の偽装表示も、今は許されない時代だ。政治家の偽装表示がまかり通っていいのか。

森田さん、居直っていないで「爽やかな熱血漢」を全うするなら「ごめん。みんなを誤解させた。選挙もう一度やろう」と潔く信を問い直すのが筋でしょう。

それとも「青春の巨匠」という包み紙も中身を偽った誇大表示だったのですか?

千葉 , 山田厚史 , 森田健作 , 知事

バックナンバー

アエラ最新号

2012年2月13日号

2012年2月13日号

最新号キーワード

食の信念が揺らぐ 銀行窓販保険の魅力と危険 早慶女子「一般職がいい」 女心の複雑 「脱東電」で電気代26%節約 「驚異の儲け」グリーよ どこへ行く 絢香インタビュー 荻原博子の石巻ルポ 今年の花粉症 AKB48「恋愛で脱退」のルールと戦略 

2012年2月13日号
定価:380円(税込)
表紙:松田翔太/俳優

雑誌を購入

デジタル雑誌を購入

から検索
から検索