2008年06月24日

女性管理職の「つかみ力」

勝負の時の秘策マナー

◆香る名刺が、信頼関係を築く「つかみ」として機能

リクルートエージェント市場開発部でリクルーティングプロデーューサーとして働く森本千賀子さん(37)は、仕事で名刺交換をした女性の名刺がほのかに香ることに気づいた。正体は名刺入れの中にある香りの素、銀座香十」が販売する「名刺香」。現在は森本さん自身も愛用しているが、その場ですぐに香りに気づかなくても、名刺整理の際に気づき、あとで電話やメールが来ることも多い。

名刺香は、初対面の顧客と信頼関係を築き、打ち解けるための「つかみ」として機能していた。

◆一期一会の手土産もぬかりなく

取材をした女性管理職たちに共通するのは「面倒がる」ということがない、ということ。あるメーカーの女性部長(42)は、取引先への手土産に心を砕く。

ある月曜日、午前中に厳しい商談があった。用意したのは、浪速屋総本店のたい焼き。

「日曜日に予約して、朝、開店と同時に受け取りに行き、ほかほかのたい焼きをそのまま持っていけるタイミングでないと、この手土産は使えません」

もちろん商談は成立した。

喜ばれる手土産がもたらす最大の成果は、その後脈々と続く、モノや礼状の「交換」だ。やり取りが続けば、仲間意識が芽生えて互いが特別な存在になる。仕事上のトラブルが起こっても、こじれることがなくなる、とこの女性部長は考えている。

◆勝負にかける細やかな気遣いは仕事にも直結

「黒は人を説得する色です」

コンサルティング会社に勤務する女性室長(44)は、カラーコーディネーターが政治家の服装についてこう話すのをテレビで見た。以来、勝負のときは黒のスーツと決めている。プレゼンするのは40代、50代の男性相手がほとんどなので、「強そうな女」に見えないよう、柔らかい感じのデザインや光沢のある素材を選ぶ。

20代のころはプレゼンの日はスカートを、と求められて激怒したが、今ならその言葉の意味がわかる。重要なのは自分の主義主張ではなく、仕事を勝ち取ること。そのためなら喜んで、スカートをはく。

前出の森本さんは確信している。

「オンかオフかにかかわらずこういう気遣いや立ち居振る舞いができるかどうか。このことは、仕事ができる、できないに直結している」






バックナンバー

アエラ最新号

2012年2月13日号

2012年2月13日号

最新号キーワード

食の信念が揺らぐ 銀行窓販保険の魅力と危険 早慶女子「一般職がいい」 女心の複雑 「脱東電」で電気代26%節約 「驚異の儲け」グリーよ どこへ行く 絢香インタビュー 荻原博子の石巻ルポ 今年の花粉症 AKB48「恋愛で脱退」のルールと戦略 

2012年2月13日号
定価:380円(税込)
表紙:松田翔太/俳優

雑誌を購入

デジタル雑誌を購入

から検索
から検索