2008年08月31日

韓国版国策捜査の背景

「盧武鉉の番犬」KBS前社長逮捕

韓国のKBS(韓国放送公社)の鄭淵珠前社長が8月12日に背任容疑でソウル中央地検に逮捕(2日後に釈放)され、20日、在宅起訴された。

◆常識無視の社長居座り

「権力システムの常識中の常識を無視して社長の地位に居座った」ためと花房征夫・東北アジア資料センター代表はいう。大統領が任命する国公営企業・団体長のポストは100以上。新大統領が就任すれば前政権任命の組織トップは辞任するのが不文律なのだ。

2003年に盧武鉉前大統領に任命された鄭氏は左派色の強いハンギョレ新聞論説主幹出身。盧氏が当選した02年の大統領選では保守派の対立候補をコラムなどで激しく攻撃、社長任命はその論功行賞とされる。

鄭氏就任後のKBSは「盧武鉉の番犬」と呼ばれた。

07年の大統領選で保守派の李明博氏当選の翌月、労組幹部が退陣を迫ると鄭氏は「私に圧力をかければ、会社の不正を暴露してやる」と言い放ったという。

◆反転攻勢に強権発動

李大統領は就任後すぐ放送通信分野統括の直属機関を設立、トップに側近をすえテレビ対策に乗り出していた。

「KBSの報道に強い不満を持つ保守層は、鄭氏を李氏がクビにできるか注視していた。強い人事権も行使できない大統領には誰も従わない」(花房氏)

李大統領としては反転攻勢の上でも鄭氏のクビが必要だったのだ。






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