2009年02月15日

早期退職で起業する

アラフォーだから生かせる会社員時代

編集部 木村恵子


◆ビジネスの原型は社内の新規事業

インターネット情報サービス会社「オールアバウト」の江幡哲也社長(44)の起業の経緯はちょっと変わっている。

最初は別の人を社長にしようとしていた、というからだ。ビジネスの原型は、江幡さんがリクルートの経営企画室時代、社内の新規事業として提案し動き出した。

だが、事業設計にのめり込むにつれ、自分でやりたい思いが募った。35歳。13年間勤めたリクルートを飛び出し、自らが社長になると決めた。

◆出身企業とのいい関係

会社員経験が長い分、遅咲きだった。だが、長い会社員経験こそが起業を支えた。 「リクルートの立ち上げ屋」と呼ばれるくらい、新規事業にかかわった経験は「バーチャル会社経営」だった。

現在も筆頭株主はリクルート。特にアラフォー起業では、長く働いてきた元の会社との協力関係がビジネスの可能性を広げるという。

◆実績は名刺代わり

02年に21年間勤めた三菱電機を早期退職、半導体の技術開発をする「GENUSION」を47歳で起業した中島盛義さん(53)も、会社員時代の繋がりに支えられている。でも、人脈を意識的につくったことはない。

「自分と仕事をすることが刺激的だと思ってくれれば、人脈は後から付いてくる」

三菱電機時代、部長として赤字だったフラッシュメモリ事業を再建した。この実績が独立後にも名刺代わりとなって、ネットワークが広がった。目に見える実績は大事と考え、今も国際的なコンペに参加したり、学会で論文を発表したりする。

◆資金調達でも有利に

とはいえ、やはり起業で一番辛いのは資金面。最初の数カ月は全く契約も取れず、収入ゼロが続いた。毎月給与が入る会社員のありがたさが身に染みた。

資金調達で助けられたのは、行政や金融機関のベンチャー助成プログラム。低利融資など様々なプランがあるので、情報収集が大事。この融資審査の時にも、企業で長く働いた実績が信用に繋がることが多かった。

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