2009年02月22日

皇太子さま「愛と苦悩」

浩宮さまの49年間

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編集部 鈴木 繁


◆「お妃選びは自分で」

浩宮さまのお妃選びは、70年代半ばからさまざまに取りざたされていた。

だが、ご本人の口から出て、朝日新聞が伝えた好みの有名人は、女子大生タレント竹下景子、米女優ブルック・シールズ、アイドル歌手柏原芳恵の3人だった。タレントとしてのキャラクターも、付随する社会性もバラバラだ。下々でいうところの「好きになった人が好き」と見えてしまう。

1986年の誕生日、26歳になった浩宮さまはお妃選びについての質問に、

「自分で決めたいと思います」

と、きっぱり言い切られている。その2カ月前、父君である明仁皇太子は、浩宮さまの結婚に対して、

「両性の合意と本人の意思が一番尊重されなければならないと思います」

と語られた。親子の考えは完全にシンクロしていた。「好きになった人と結婚したい」「恋愛結婚させたい」だったのだ。

◆「ナルちゃん憲法」育児

「ナルちゃん」(浩宮さまの愛称)は、お生まれになったときから、国民のアイドルだった。明仁皇太子と美智子妃は乳人に任せず「ナルちゃん」を自分たちのそばで育てる、という前例のない決断をされる。

留守の間のしつけは、美智子妃の残した育児メモ「ナルちゃん憲法」に沿って進められた。これもまた「自分の方針の中で育てたい」という母の意思の表れだった。自分で考え、自分で決められる子どもに、という良質なブルジョア的教育の指針に沿っており、その後広まる早期教育の先取りでもあった。

一方で、将来の天皇を見すえての教育も熱心に進められた。公平であること、無私であること、孤独に耐えること、多くの人の目を集めても恬淡としていること。

◆お妃候補数百人

世間と隔てられ、好き嫌いの表明を抑制された中で「妃となるひとを自分で決める」ことの困難さは想像を絶する。

雅子さま以外に、リストに上ったお妃候補は数百人に上るとみられている。雑誌に名前が出た人を数えただけでも、50人を下らないだろう。だが「浩宮さまが好きな人」という基準でみた時、比肩する女性の名は、ついにひとりも出なかったーー。

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