2009年03月01日

体感年収を上げる

働き方を変え手にする豊かさ

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編集部 野村美絵、小林明子


◆体験年収アップで豊かな生活を

正社員も人員削減の対象になる時代。賃金カットも始まった。だが、発想を変えて生活満足度を上げたり、今後のキャリアややりがいに結びつく働き方をしたりすることで、「体感年収」は上げられるのではないか。

人事コンサルティング会社Joe's Labo代表の城繁幸さんは、こう指摘する。

「毎日3時間残業をして月20万円の残業代をもらえば、年間約200万円にはなるかもしれない。でも、午後6時からの3時間、自分の好きなことに時間が使えるとしたら、もう一度人生を生きなおすくらいの価値がある。」

◆生産性と体感年収は比例する

ベンチャー企業に勤める女性(31)は、3カ月前「自炊生活」を始めた。

就職氷河期に社会に出た「ロスジェネ」世代。国立大学を卒業したが正社員になれず、新卒で派遣社員となった。就職活動の失敗を取り戻すために必死で働き、24歳で正社員になり、ステップアップのためにさらに転職した。

ここ数年、自宅で食事をしたことはほとんどなかった。終電で帰宅し、化粧だけ落としてそのままベッドに倒れこむ毎日。取引先からは信頼され、年俸は600万円になったが、頑張っている割には、報われていないと思っていた。

ある日、半年近く生理がないことに気づいた。病院に行くと、「ストレス」という診断。

生活を改めようと、自炊を始めた。遅くなると食事を作る気がなくなるから、8時前には会社を出て、9時には食卓につきたい。退社時間を逆算して仕事をするようになった。

7時台に退社するなど不可能だと思っていたが、やってみればなんとかなった。今は優先順位をつけ、午前中から仕事に集中する。弁当を持参し、ランチの時間も短縮した。

残業をやめたら、平日に友達と会う時間ができた。違う業界で働く友達と話をするだけで、世界が広がったような気がする。年収に対する不満も薄れた。

先日、収入を時給換算してみたら、1500円が2500円に上がっていた。なんだか得したーー。

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