2009年03月08日

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大学の実力「骨太の知性」育てた家庭と勉強法

「公立東大脳」の集中力

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編集部 甲斐さやか ライター 庄村敦子 写真 小野庄一


◆父の生まれ育った田舎で

昨春、最難関の東京大理科3類に現役合格した三好建吾さん(19)の父、忠雄さん(47)は、建吾さんが幼稚園の年中だったころ、一家で埼玉県大宮市(当時)から岩手県岩泉町に引っ越すことを決意した。

建吾さんが通った小学校は、忠雄さんの母校。全校児童十数人という小さな学校で、周囲には塾や習い事の教室もない。日本三大鍾乳洞の一つ「龍泉洞」で知られる岩泉町には、自然の洞穴が多数あり、ガイドをつとめていた美香さんを先頭に、家族で洞穴探検も楽しんだ。山や川が建吾さんの遊び場だった。

ただ、将来の進学のことを考えると、もう少し都会に出る必要があった。建吾さんが中3になるころ、両親は考えた末、県庁所在地の盛岡市に再び引っ越した。

中学卒業後、建吾さんが進学した岩手県立盛岡第一高校は、県下一の進学校だ。高校時代の勉強法は、徹底的な自学自習だ。予備校は季節講習を何度か受講しただけで、Z会の通信添削を始めたのも高3の7月からだった。

「費用対効果を考えたら、自分でやったほうがいいと思った。親は『お金は心配しなくていい』と言ってくれたけど、下には弟や妹が4人もいましたから」

◆高卒両親の手に負えず

栃木県立宇都宮高校出身で理科1類の片木優さん(20)も、小2のとき、父の転勤に伴い、埼玉県朝霞市から宇都宮市に転居した。両親ともに高卒で、「いい学校に行ってほしい」という思いは皆無だったが、転校前の小学校の担任教諭から、

「勉強はできますから、伸ばしてあげて」

と言われたことが脳裏にあった。転居を機に、母の由美子さん(47)が、近くにある公文式の教室に週2回、通わせることにした。

公文式の教室には学年がなく、できる子は次々と高度な内容へ進んでいく。じきに両親には教えられなくなってしまった。

「小3ぐらいのとき、『わからない』『悔しい』と言って、泣きながら一人で公文のプリントをやっていたのを覚えています」(父・博さん)

しかし、優さんがつまずいたのはそのときだけで、次第に、

「わからない問題、知らない分野が理解できるのは楽しい」

と思えるようになったーー。

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