2009年05月17日

本場の通も認めた実力

英国一の「紅茶のおいしい喫茶店」

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ジャーナリスト 多賀幹子  photo 富岡秀次(ロンドン)


◆繁盛店の日本人親子

ロンドンの西に広がるコッツウォルズ地方は、なだらかな丘陵が続く田園地帯。点在する村には、はちみつ色に染まった石造りの古い家並みが続く。村の一つ、ウィンチカムのほぼ真ん中にティールーム「ジュリス」の看板が見えた。

ローラ・アシュレイの花柄模様がカーテンとクッションを飾る。香ばしい紅茶の匂いが立ち上るなか、日本人親子3人はお揃いのエプロン姿で忙しく立ち働いていた。

◆庭付きの家に移り住む

家族の中で最初にコッツウォルズに魅了されたのは、母親の順子さんだった。ロンドンに住んでいたときには、足しげく通ったという。

「小川のせせらぎ、小鳥のさえずり、道端の可憐な野草まで、すべてが愛らしかったです」

一家は、ウィンチカムの庭付き家屋を購入して移り住んだ。樹里さんの名前から店舗を「ジュリス」と名付け、2003年にオープンさせた。

当初、周囲の反応は必ずしも好意的ではなかったという。「日本人が紅茶を出すなんて、できるはずがない」と近所のパブでの噂話が耳に入った。

◆覆面審査員が3度訪問

昨年、イギリスのティーカウンシル(紅茶協会)から「トップ・ティー・プレイス」に選ばれ、英国一の紅茶店になった。予告なしに覆面審査員が3度も訪れ、紅茶の味はもとよりインテリア、茶器、店内の雰囲気まで15項目にわたってチェックされる。紅茶協会の長い歴史で、外国人の受賞は初めてだ----。

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