2009年06月21日

「独女マイ消費」不況知らず

既婚女性の2.7倍の財布を狙え

20090629_s_1.jpg
編集部 四本倫子、大波 綾 ライター 中津海麻子 写真 高井正彦


◆派遣女子、現代アートのために貯金

お時給は1620円。年収320万円に強烈な不満はない。そんなナルミさん(36)がいま、不況をかみしめている。最近、ベースアップをもくろんだら、派遣会社の人に言われた。

「お仕事があるだけでいいのに」

最初の派遣先が損保会社で、保険を扱うための資格も取った。時給も少しずつアップした。仕事の口が狭まる「派遣35歳の壁」も越えた。ただ、いまの派遣先からはリストラ話が絶えない。母親からも「いつまで続けられるの?」と心配の声が届く。見合いも勧められた。でも、ほっといてほしい。だれかに養ってもらっているわけじゃない。

時折、無性にお金を使いたくなった。洋服を買っても、最新のケータイに買い替えても満たされない。そんなとき、出会ってしまった。現代アートに。

エルメスやグッチのバッグがいくら長く使えるといっても、飽きた。でもアートは飽きない。5年前、4万円で買った同世代のアーティストの評価がぐんぐん伸びた。初めての「財産」。衝動的に買いたくなる日のために、月3万円ほどネットバンクで「現代アート貯金」をする。

手元にある作品は3点。25m2の部屋には飾っていない。

ものが売れない。トレンドは節約。不況、不況で世間はしみったれた言葉であふれている。

婚活ブームに押され、独女(シングル)たちに不安がないわけではない。けれども、消費はやめない。不況でも譲れない心のよりどころ。名付けて「独女マイ消費」。ここに、経済停滞を乗り越えるヒントがある----。

バックナンバー

アエラ最新号

2012年2月13日号

2012年2月13日号

最新号キーワード

食の信念が揺らぐ 銀行窓販保険の魅力と危険 早慶女子「一般職がいい」 女心の複雑 「脱東電」で電気代26%節約 「驚異の儲け」グリーよ どこへ行く 絢香インタビュー 荻原博子の石巻ルポ 今年の花粉症 AKB48「恋愛で脱退」のルールと戦略 

2012年2月13日号
定価:380円(税込)
表紙:松田翔太/俳優

雑誌を購入

デジタル雑誌を購入

から検索
から検索