2009年08月23日

民主「271人」徹底分析

肉食系インテリ+小沢軍団

20090831_s_1.jpg
編集部 加藤勇介、福井洋平、常井健一、野口 陽


◆当選後の民主党を動かすのは

18日午後6時、練馬駅前で開かれた東京9区の民主新顔、木内孝胤(43)の出陣式。木内の他にも、東京ブロックから比例単独候補で立候補する3人の候補が駆けつけた。

元職・吉田公一(68)、小林興起(65)。小沢一郎党代表代行の秘書だった新顔・川島智太郎(45)。木内の出陣式のはずなのに、そのほかの候補の話した内容は、応援演説というよりも自己アピールの色合いが強かった。強烈な追い風が吹き付ける民主党の旗の下に、乗り遅れまいと駆け寄った面々だからなのだろうか。

一見、出身母体も思想信条もバラバラの彼らだが、先の代表選で「小沢=鳩山由紀夫ライン」を支持したグループと、岡田克也を支持した「非小沢」グループで、その性質が異なることがわかる。アエラではこの2大潮流を、こう分類しようと思う。「小沢=鳩山」グループ→「小沢軍団」、「非小沢」グループ→「肉食系インテリ集団」だ。

◆好対照な人物像

まずは木内。高祖父に三菱財閥創業者の岩崎弥太郎、曽祖父に元京都府知事、父は元駐仏大使。三菱銀行(当時)に入り、金融ビッグバンの風に乗ってドイツ証券、UBS証券、メリルリンチと巷に言う「勝ち組」の王道を歩む。優秀な自分を悪びれずにアピールできる、まさに「肉食系インテリ」だ。

一方の川島は、「幼少期恵まれない環境にあった」(朝日新聞のアンケートより)。日大法学部を経て、ビル管理会社の役員を務めつつ新進党時代の小沢秘書になり、約6年務めて国政に挑戦した。3度立候補したがいずれも落選、今回が4度目のチャレンジだ。

民主党のほかのグループと違い、小沢軍団においては上意下達の雰囲気が非常に強い。「小沢イズム」のひとつが、「足を使って徹底的に選挙区を回れ」である。辻立ち一日50回だ。川島は、木内とこの選挙区の公認争いをして敗れた。川島は今回、木内選対で戦術面を仕切る。忸怩たる思いはあるはずで、周囲はその心中を察する。

◆強い自負心の非小沢系

だが、小沢イズムがたたき込まれているわけではない木内には、それがいまひとつピンときていないようにも見える。約1年、2回しか休まず辻立ちを続けてきた。だが、木内は本誌記者にこんな言葉を漏らした。「効果があるのか、正直迷いはあります」

そこには、小沢の選挙術や民主党の看板に頼るのではなく、「自力で個人商店をやっている感覚」という自負が垣間見えるーー。

バックナンバー

アエラ最新号

2012年2月13日号

2012年2月13日号

最新号キーワード

食の信念が揺らぐ 銀行窓販保険の魅力と危険 早慶女子「一般職がいい」 女心の複雑 「脱東電」で電気代26%節約 「驚異の儲け」グリーよ どこへ行く 絢香インタビュー 荻原博子の石巻ルポ 今年の花粉症 AKB48「恋愛で脱退」のルールと戦略 

2012年2月13日号
定価:380円(税込)
表紙:松田翔太/俳優

雑誌を購入

デジタル雑誌を購入

から検索
から検索