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鳩山妻の「巣立たせ力」
新型ファーストレディー誕生
編集部 木村恵子、常井健一 ライター 形山昌由(サンフランシスコ)
◆「グッド」のジェスチャー
東京・田園調布の自宅から、鳩山由紀夫(62)が、ドデカい花柄のネクタイを着けて現れた。コーディネートは玄関で見送る妻、幸(66)。報道陣が連立協議の行方を尋ねると、由紀夫は、
「まとまるでしょう。いつも楽観的」
と笑顔すら見せた。その後同様の質問には、親指を立てて「グッド」のジェスチャー。そこにいるのは、堅物で物静かな、かつての由紀夫ではなかった。
菅直人の妻伸子は、この「楽観的」こそ、幸が由紀夫に注入した資質だと語る。
「政治家は未来は良くなる、何とかなると楽観的に思えないと続かない職業。どちらかというと物静かで考えこんでしまいそうな鳩山さんを、幸さんの底抜けの明るさがエンカレッジしたのは確かだと思います」
◆代議士が変わった
1986年、由紀夫は、旧北海道4区から初めて立候補した。
当時から選挙にかかわり、現在は由紀夫の伊達市後援会長を務める渡辺源之は振り返る。
由紀夫はとにかく細かった。「頼りなさそう」「あんなひ弱で大丈夫か」。褒め言葉は聞かれなかった。
一方、幸はどこに出ても堂に入っていた。マイクを持って演説すれば、その場にちなんだ話題を織り交ぜ、ジョークで沸かす。かといって出すぎず、絶妙のうまさで由紀夫をPRした。
渡辺は、由紀夫は随分変わったと感じる。飲みながら饒舌に冗談を言う。学者上がりの堅物という印象はなくなっていた。選挙でも、窓から半身を乗り出して手を振り、大声で演説するようになった。
「幸さんの影響で、代議士が変わったんだなと思いました」

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