2009年11月08日

中国「余女」への共感

「千年の祈り」監督が語る父と娘

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ライター 中村千晶


◆肩身の狭さは各国共通

「中国では30代独身、特にバツイチの女性は、はっきり言って"腐った野菜"扱いです。悲惨でしょう?(笑い)」

と茶目っ気たっぷりに話すウェイン・ワン監督(60)は、香港に生まれて18歳で渡米し、以来ロサンゼルス在住。「ジョイ・ラック・クラブ」などアメリカに暮らす中国人を描いた作品で知られる。

映画は妻に先立たれた60代の男性が、アメリカでひとり暮らす娘イーランを北京から訪ねるというストーリー。娘は仕事で成功しているが、実はバツイチという設定だ。

「中国の男性は、はっきり意見を言う女性が苦手。若くて美しく、何でも言うことを聞いてくれる女性を好みます。だからイーランのように頭がよく自立している女性ほど"余って"しまう。日本の状況も似ているのではありませんか? もし私が女性だったら、絶対にアジア人男性を相手には選びませんね」

再会した娘の表情が暗いと案じた父は料理を作ってしきりに世話を焼くが、娘は「放っておいて」と突き放す。無言で食卓を囲む父娘の断絶ぶりはリアルかつユーモラスですらある。「余女」の肩身の狭さはいずこも同じようだが----。

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