2010年01月08日

三好和義が撮る「ミカドの楽園」

日本でいちばん「雅」な空間の四季

20100118_s_4.jpg
ジャーナリスト 玉重佐知子


◆最高の瞬間を

「この場所でどんな煌びやかな着物をまとった人がいて、どんな甘い香りがして、どんな優雅な音楽が奏でられていたのだろう」

写真家の三好和義氏(51)は、天皇が見たであろう光景を思い浮かべながらカメラを構える。記録写真ではなく、和歌を詠むようにシャッターを切った。

近世まで天皇の居所で政治の中心であった京都御所、退位した上皇の住まいである仙洞御所、比叡山の麓に広がる修学院離宮、ブルーノ・タウトをはじめ内外で日本美の象徴と称えられた桂離宮──。天皇陛下ご在位20周年を記念して、これら4施設の雅な空間が、写真集『京都の御所と離宮』に収められた。

「地上の楽園」を撮り続けてきた三好氏は、宮内庁の特別許可を得て、今までにない規模と奥深さで、4施設の春夏秋冬を、建物や庭の隅々まで撮り下ろした。

一般公開では見ることができない皇后や宮さまたちの部屋、雪隠、庭、プライベート空間にいたるまで内部が克明に撮影された。

撮影期間は1年。各々の季節のシャッターチャンスは1回しかない。

「この季節、この時間、この場を撮ればこうなると計算し、分刻みで移動しながらの撮影で、各季節の最高の瞬間を切り取りました」

鍵となるのは光だ。「最も綺麗に見える光線を求め、アングルの1センチの差にこだわって」撮影したーー。

バックナンバー

アエラ最新号

2012年2月13日号

2012年2月13日号

最新号キーワード

食の信念が揺らぐ 銀行窓販保険の魅力と危険 早慶女子「一般職がいい」 女心の複雑 「脱東電」で電気代26%節約 「驚異の儲け」グリーよ どこへ行く 絢香インタビュー 荻原博子の石巻ルポ 今年の花粉症 AKB48「恋愛で脱退」のルールと戦略 

2012年2月13日号
定価:380円(税込)
表紙:松田翔太/俳優

雑誌を購入

デジタル雑誌を購入

から検索
から検索