2010年01月24日

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ファンドで続く酒造り

意志ある金が職人を救う

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ライター 中原一歩


◆全量純米蔵ファンド

武蔵野の丘陵地帯。冬木立ちの里山に寄り添うような純米酒の蔵を見つけた。

ここは「闘う酒蔵」だ。

埼玉県蓮田市の神亀酒造は嘉永元年(1848年)創業。7代目の蔵元で同社専務の小川原良征さん(63)は、自ら仕込む酒はすべて米と米麹、水だけで造る「全量純米酒」と決めている。

「現在出回っている日本酒の大多数は醸造アルコールを加えた偽物。安くて熟成も早いが、私に言わせれば値段競争のために酒造りをしているようなもの」

現実的には純米酒は原材料も割高で、何よりうまい酒を造るには時間を要する。熟成のためとはいえ、在庫を不良在庫とみなす金融機関から融資を打ち切られることもある。

「廃業する酒蔵は多いが、酒造免許と当座の数百万円の運転資金さえあれば純米酒を造って復活できる」

小川原さんが目をつけたのが「意志のあるお金」。日本の文化である純米酒を守り、職人を応援したいという人々に呼びかけファンドを設立したのだ----。

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