2010年02月14日

検索でたどるあの人の痕跡、消せない恋

元カレ、元カノをググってみると

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本誌恋愛取材班 写真 高井正彦


午前2時、パソコンを静かに開く。冷たいキーボードを叩いて、ミクシィに入る。あの人の日記をチェックする。

4年前、都内の旅行会社に勤める女性(29)は、高校時代の元カレが結婚したと聞いた。共通の友人からの情報だった。その晩、その友人のミクシィのページに行き、マイミクシィから、元カレを探した。

ひでっち。

あった。彼のあだ名だ。

〈結婚式をしました〉

という飾らない記述が、日記にあった。やっぱり──。

あの頃と、全然変わってないんだな──。

◆深夜に足あとを消して

高校2年でつき合い始めて間もない頃、自宅に彼が遊びに来た。

「夕飯、食べていったら」

母が彼に言った。帰宅した父とともに囲んだテーブル。彼は緊張しながら、堂々と名乗り、こう言った。

「おつき合いをさせていただいています。どうぞ、よろしくお願いいたします」

高3になって、受験の準備を始めた。彼は運送会社に就職が決まっていた。徐々に道が分かれ、距離ができた。

最近、結婚適齢期という文字が嫌いになった。

10年以上も前の彼に、未練などあるはずない。でも、定期的にミクシィにアクセスしてしまう。振り返ると、両親にきちんと挨拶してくれたのはあの人だけだった──。

でも、彼を探したことは、本人には絶対に知られたくない。だから、足あとはすぐに消す。深夜にアクセスして消しておけば、朝、彼がページを開いても、安心だ。

米調査会社コムスコアによると、ひと月に、日本国内で検索機能が利用されている回数は、80億8千回に及ぶ。グルメや旅行などの生活情報、仕事の資料収集。用途はさまざまだが、こんな使い方もある。

あの人は、どうしているのだろう──。
 

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