2010年02月28日

「野球部特待」も廃止 3代目の純化路線

PL教団

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編集部 田村栄治、時津 剛(写真)


電車から見えるゆがんだ白い塔が、大阪・富田林に近づくにつれ、みるみる大きく迫ってきた。

高さ約180メートルの「超宗派万国戦争犠牲者慰霊大平和祈念塔」。建てたのは、ここを聖地とする宗教法人「パーフェクト リバティー(PL)教団」だ。信者は「2008年末で約98万人」(教団渉外課)。国内有数の規模だが、1980年代前半の約270万人をピークに減り続けている。創価学会や幸福の科学など話題の多い他の大型教団に比べると、印象も地味だ。

そのPL教団がいま、大きな改革に踏み出そうとしている。

◆2つの改革

昨年4月、詰め襟の学生服に似た黒の式服を身につけた教団トップ、御木貴日止教主(52)が、聖地の大講堂に集まった全国の奉仕員会長数百人に語りかけた。「奉仕員制度」の廃止を念頭に置いたものだった。

「教会の収入はおそらく減るでしょう。教団の財政は大丈夫かと心配する声も会員にはありますが、個人的には前向きに受け止めています」(首都圏の教会関係者)

4月に実行されるもう一つの改革が、全国約60のブロックに1人ずついる「指導部長」のポスト撤廃だ。指導部長は、各教会や支所などで会員に教えを説く「教師」を指導する立場。いわば先生の先生だ。それをなくすことで、教団のタテの序列を弱めることが狙いだという。

◆「純化」めざす教主

PL学園高校の元教頭で、07年の富田林市議選でトップ当選した西川宏郎氏が、教主について語る。

「世間から必要とされないのなら、教団はなくなってもいいんだとまで話す、とても純粋な方です」

PLの宗教団体としての「純化」は、貴日止氏が1983年に教主に就任して以降、進められてきた。かつての教団は、外国語学校にギャンブル学校、遊園地、レストラン、銀座の高級クラブなどを多数の関連会社で経営する多角化ぶりだった。

「革命」と言ってもいいような変わりようだが、そもそもなぜ、宗教団体がレジャー産業に手を伸ばしたのかーー。

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