2010年04月25日

主演は素人俳優ですが

エイリアン映画「第9地区」

20100503_s_3.jpg
編集部 田村栄治


映画に出てくるエイリアンはたいてい、戦闘相手か友だちだ。だが、「第9地区」(全国で上映中)に登場するのは、敵でも味方でもない「難民」。人間にとって、いかに共存していくかが課題になる。

そんな状況で人間たちがとった方法は「隔離」だった。国の政策として、彼らを有刺鉄線の張り巡らされた地域に強制収容する。ところが、やがてそこがスラム化し、近隣の人間たちとの摩擦も増える。そのため、管理を請け負う企業は、エイリアンの強制移住を決行した。しかしその過程で、前代未聞の「事故」が起こる──。

というのがあらすじなのだが、舞台が南アフリカ、監督も南ア出身となれば、「アパルトヘイト(人種隔離政策)」と重ね合わせる観客も多いだろう。隔離後にさらに劣悪な環境に強制移住、という設定からは、ナチス・ドイツによるユダヤ人迫害を思い起こす人もいるかもしれない。

「よく練られた社会風刺作品だと思う。みる人がいろんなことを考えるのは、よい映画である証拠。ただ監督は、モラル上のメッセージを込めたわけではないと言っていました」

主演で、やはり南ア出身・在住のシャルト・コプリー氏(36)は、そう話す。

実は、同氏の出演は、ちょっとしたハプニングだったーー。

バックナンバー

アエラ最新号

2012年2月13日号

2012年2月13日号

最新号キーワード

食の信念が揺らぐ 銀行窓販保険の魅力と危険 早慶女子「一般職がいい」 女心の複雑 「脱東電」で電気代26%節約 「驚異の儲け」グリーよ どこへ行く 絢香インタビュー 荻原博子の石巻ルポ 今年の花粉症 AKB48「恋愛で脱退」のルールと戦略 

2012年2月13日号
定価:380円(税込)
表紙:松田翔太/俳優

雑誌を購入

デジタル雑誌を購入

から検索
から検索