2010年06月06日

「小沢支配」終わらない

新首相の秘策は9月の大改革

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編集部 常井健一、土屋 亮、井上和典、小北清人


 小沢一郎幹事長はその夜、赤坂の雑居ビル2階にある、なじみの中華料理店にいた。

 新しい首相が決まった3日前の6月1日。鳩山氏は国会内の部屋で、小沢幹事長と輿石東参院議員会長と30分間ほど話し合い、ぎこちない笑顔で部屋を出た。首相を続投するのか、辞意を表明したのか。その表情からはわからない。翌朝の新聞各紙は「結論持ち越し」などと報じた。

 大皿料理を一品千円弱で出す庶民的なその店に、小沢氏は足しげく通う。決まって頼むのは麻婆豆腐だ。

「辛ーくしてちょうだい」

 と注文につけ加える。

 食事は2時間半ほどで終わり、小沢氏は赤ら顔で車に乗り込んだ。

 事務所に戻った小沢氏はその夜、鳩山首相に辞任を決定づける「とどめの電話」をかけたと、いくつかの新聞は報じた。

「両院議員総会で代表の解任動議が出てもいいんですか」

「わかりました。では、幹事長も引いてください」

 伝えられている話によると、小沢氏が迫り、首相が応じたとされている。

 だが、本当にこのやりとりがあったのか、真偽は定かではない。情報源は小沢氏周辺とみられるが、鳩山氏の周辺は内容を否定する。

 鳩山氏自身が公言したように、自ら辞任を決意し、それと引き換えに、小沢氏を道連れにしたのか。それとも、あくまでも首を縦に振らなかった首相を、小沢氏が引きずり下ろしたのか。

 どちらが主導権を握った首相辞任だったのか。それによって、党内の今後の影響力は左右されるーー。

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