2010年08月08日

中国市場で勝ちたい

中国企業が日本企業を狙う理由

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ジャーナリスト 陳言(北京)


 外資系企業などのオフィスビルが集中する北京市東部には、高級マンションが立ち並ぶ。その一角、富力広場にある蘇寧電器のELITE精品店は、週末になると、富裕層たちで賑わう。

 店に入ると、他の家電量販店の風景とはまったく違う。日本では当たり前だが、テレビ、洗濯機、冷蔵庫と、商品ごとに売り場が構成されている。通常、中国の家電量販店はメーカーごとに陳列され、商品の説明をするのはメーカーから派遣されたスタッフ。自社の製品だけを宣伝する。

 蘇寧電器が販売方法を変えたのは、2009年6月に日本の家電量販店「ラオックス」を買収してからだ。日本的サービスを富力広場で実験的に始めた。事前に各社の商品知識を頭に入れた蘇寧電器の店員が、客の予算、希望する機能を聞いて、何種類かの商品を紹介する。メーカーの派遣スタッフではないので、客のニーズに合ったものを紹介できる。中国でこれまでにない販売方法は好評で、「売り上げはかなり伸びている」(店員)と言う。

 最近の中国企業の日本企業買収は、これまでの大企業が巨額の資本を動かして国のメンツもかけて買収する例とは一線を画す。09年以降の買収は、日本に進出する契機を作るというより、むしろ蘇寧電器のように日本の販売、生産方法を導入して中国国内の市場の開拓やシェア拡大を狙っているものが多いーー。

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