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「墓」も「仏壇」も残したくない
女子の終活 人気は「納骨堂」か「共同墓」
編集部 諏訪満里子、大波 綾
女の一人っ子にとって、墓は盲腸のようなものだ。平時は気にかけることもないが、事が起きたときはやっかい。あらかじめ準備しようとしても、現実味に欠ける。
2カ月前に入籍した都内在住の主婦(30)も一人っ子だ。実家は茨城県の自営業。父は長男で地方議員。いわゆる、地元の名士だ。
4年前に祖母が亡くなったときの葬式は、地元の有力者が続々と弔問に訪れ、花輪がずらりと並んだ。戒名にもランクが高いとされる「院号」がついた。あらためて、家の「格」を思い知った。
夫は九州出身の会社員で長男。海外転勤も多く、この先は東京と海外を拠点に生活することになりそうだ。先のことだが、夫は定年後、九州に帰りたいと言っている。実家の墓は守れそうにない。
両親が亡くなったら、永代供養をして、位牌と遺影だけを手元に置いて暮らそうか。なんとなく、そう考えている。夫は「九州の仏壇の隣に(遺骨を)置けばいい」と言ってくれたが、両親はそれで納得するか。帰省のたびに、悶々と考えてしまうこのごろだ。
2009年に、35歳から79歳までの男女600人を対象に、お墓に関する意識調査を行った第一生命経済研究所の主任研究員、小谷みどりさんはこう解説する。
「お墓はいらないという人も出てきていますが、まだ多くの人が先祖代々のお墓に入りたいと思っているのも現状。ところが、墓が地方にあったり、意識の上でも核家族化が進んでいたりして、墓の継続は難しくなっている。家族のあり方と墓がマッチしていない」
そこで悩むのは、男性より女性だ。
「寿命を考えれば、夫婦では夫が先に死ぬのが一般的。残された妻は、夫の葬式をして、仏壇をしつらえ、墓を守る一方で、子どもには迷惑をかけたくないと思うんです」

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