中島かずき[電人N]

2008年07月28日

新感線流音楽劇と ミュージカルの違い

『五右衛門ロック』の企画のスタートは、演出のいのうえひでのりからでした。

「古田新太主演で、新宿コマ劇場で、音もので行きたいんだ。タイトルは『五右衛門ロック』だ」

音ものというのは、新感線での言い方で、生バンドを入れた音楽劇のことです。なぜミュージカルと言わないかというと、いのうえには独特のこだわりがあるからです。

「歌で物語を進行していくのがミュージカル。普段、自分達がやっている芝居は歌は多いが、実は歌を抜いても物語は成立する。それはミュージカルじゃなくて音楽劇」と言う理屈です。2004年に『SHIROH』というミュージカルをやった時も、「『ロックオペラ』じゃないの?」と尋ねたら、「『ロックオペラ』は、全部歌じゃなきゃいけない。台詞があるのは『オペラ』じゃない」と言われました。だから、『五右衛門ロック』は音楽劇なのです。

新宿コマ劇場ラストサマーということで、夏祭りのような公演にしようというのは僕も賛成でした。

2000人キャパの小屋は大きすぎて、細かい芝居は伝わらないと考えた方がいい。

だったら新感線が過去やってきた、歌って戦ってギャグやってマンガで活劇で、見終わったあとはスカッとして「ああ、面白かった」と言ってもらう、そういう芝居だけど、昔よりも予算も手間も技術もパワーアップさせた決定版を作ろう。それが、昭和の娯楽の殿堂とも言える新宿コマに対する最大のリスペクトではないか。そう思いました。

東京大阪あわせて10万人の動員を目指すと、細川プロデューサーから告げられた時は、さすがにビビりました。

その動員に見合うだけの出演陣にしなければならない。

古田を座長とする新感線のファンの方々もこの数年で飛躍的に伸びています。でも、それだけじゃさすがにこの数字にはならない。

見るからに化学反応が起こりそうなキャスティングが必要だったのです。






中島かずき , 五右衛門ロック , 劇団☆新感線 , 新宿コマ劇場

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