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よいタイトルは、ストーリーをリードする
昔から自作のタイトルをつけるのが苦手でした。
特に劇団☆新感線の作品の場合には、いのうえひでのりのほうがうまかったし、こだわっていたので、彼にまかせていたというのもあります。
『星の忍者』『夢見る無法者(むほうもの)』『アテルイ』『SHIROH』『朧(おぼろ)の森に棲(す)む鬼』などは、すべていのうえの発案です。彼が最初に芝居のイメージとタイトルを出してきたものと、僕がざっくりとしたイメージを出してからいのうえが考えたものがありますが、基本的にはいのうえが「タイトルはこれ!」と決めたものです。
僕の作品ではないですが、『メタルマクベス』や『蜉蝣峠(かげろうとうげ)』なんかも彼の発案です。
彼はイメージが広がるタイトルをつけるのがうまいですね。見るだけで、聞いただけで、何かありそうに思わせる。そういうキャッチィな言葉遣いに長けています。
『髑髏城(どくろじょう)の七人』は、二人で次回作の相談をしている時に、いのうえが、
「次はチャンバラがやりたいなあ」
と言うので、
「じゃあ、集団時代劇はどうだい。『七人の侍』とか『十三人の刺客』みたいな」
「おお、ナントカカントカの七人てのはかっこいいな」
「じゃあ、『赤い空の七人』とか」
「もっとゴツゴツした感じのほうがいいよ。『○○城の七人』みたいな。○○はできるだけ厳(いか)めしくておどろおどろしい感じがいいな」
「んー、だったら『髑髏城の七人』はどうだい」
「あー、それそれ。それで行こう」
と、まずタイトルと集団時代活劇というコンセプトだけが決まったのです。
そのあとは一人であーでもないこーでもないとプロットをひねくりだして今のような形になったのですが、考えてみればタイトル決めの時から、いろいろいじっていた作品なんですね。
芝居そのものも初演の脚本の出来がよくなくて、再演に再演を重ねて練り直しました。魅力的なシーンはあったのですが、初演の時はどうもうまくつながらなかった。それを再演でつなぎ直した感じです。
今では自分の代表作の一本と言えますが、そこまでになるには結構手間がかかりました。
僕が一人で考えたタイトルには『阿修羅城(あしゅらじょう)の瞳』『花の紅天狗(くれないてんぐ)』『大江戸ロケット』などがあります。
おもしろいもので、これらの作品は、書く前からかなり物語の骨格が見えていました。頭の中にプロットとキャラクターとタイトルが1セットでスコンと落ちてきた感覚なのですね。(『大江戸ロケット』に関しては最初は『大江戸ロケット野郎』でした。いのうえの提案で『野郎』をとったのですが)
新感線の芝居の場合、先に宣伝などを進めなければならないので、実際の脚本にとりかかる何ヶ月も前にタイトルだけは決めなければなりません。
この時決めたタイトルがよいと、ストーリーやテーマを引っ張っていってくれることもあります。『朧の森に棲む鬼』などは、ディテールを具体的に決め込む時に、随分手がかりになりました。
さて、今、新感線の次回作のタイトルを、いのうえと細川プロデューサーと三人で話し合っているのですが、なかなか難産です。
一応大まかなテーマとプロットはあるのですが、どうもしっくりくるタイトルが出てこない。
書き出す前には、いいタイトルを思いつければよいのですが。
特に劇団☆新感線の作品の場合には、いのうえひでのりのほうがうまかったし、こだわっていたので、彼にまかせていたというのもあります。
『星の忍者』『夢見る無法者(むほうもの)』『アテルイ』『SHIROH』『朧(おぼろ)の森に棲(す)む鬼』などは、すべていのうえの発案です。彼が最初に芝居のイメージとタイトルを出してきたものと、僕がざっくりとしたイメージを出してからいのうえが考えたものがありますが、基本的にはいのうえが「タイトルはこれ!」と決めたものです。
僕の作品ではないですが、『メタルマクベス』や『蜉蝣峠(かげろうとうげ)』なんかも彼の発案です。
彼はイメージが広がるタイトルをつけるのがうまいですね。見るだけで、聞いただけで、何かありそうに思わせる。そういうキャッチィな言葉遣いに長けています。
『髑髏城(どくろじょう)の七人』は、二人で次回作の相談をしている時に、いのうえが、
「次はチャンバラがやりたいなあ」
と言うので、
「じゃあ、集団時代劇はどうだい。『七人の侍』とか『十三人の刺客』みたいな」
「おお、ナントカカントカの七人てのはかっこいいな」
「じゃあ、『赤い空の七人』とか」
「もっとゴツゴツした感じのほうがいいよ。『○○城の七人』みたいな。○○はできるだけ厳(いか)めしくておどろおどろしい感じがいいな」
「んー、だったら『髑髏城の七人』はどうだい」
「あー、それそれ。それで行こう」
と、まずタイトルと集団時代活劇というコンセプトだけが決まったのです。
そのあとは一人であーでもないこーでもないとプロットをひねくりだして今のような形になったのですが、考えてみればタイトル決めの時から、いろいろいじっていた作品なんですね。
芝居そのものも初演の脚本の出来がよくなくて、再演に再演を重ねて練り直しました。魅力的なシーンはあったのですが、初演の時はどうもうまくつながらなかった。それを再演でつなぎ直した感じです。
今では自分の代表作の一本と言えますが、そこまでになるには結構手間がかかりました。
僕が一人で考えたタイトルには『阿修羅城(あしゅらじょう)の瞳』『花の紅天狗(くれないてんぐ)』『大江戸ロケット』などがあります。
おもしろいもので、これらの作品は、書く前からかなり物語の骨格が見えていました。頭の中にプロットとキャラクターとタイトルが1セットでスコンと落ちてきた感覚なのですね。(『大江戸ロケット』に関しては最初は『大江戸ロケット野郎』でした。いのうえの提案で『野郎』をとったのですが)
新感線の芝居の場合、先に宣伝などを進めなければならないので、実際の脚本にとりかかる何ヶ月も前にタイトルだけは決めなければなりません。
この時決めたタイトルがよいと、ストーリーやテーマを引っ張っていってくれることもあります。『朧の森に棲む鬼』などは、ディテールを具体的に決め込む時に、随分手がかりになりました。
さて、今、新感線の次回作のタイトルを、いのうえと細川プロデューサーと三人で話し合っているのですが、なかなか難産です。
一応大まかなテーマとプロットはあるのですが、どうもしっくりくるタイトルが出てこない。
書き出す前には、いいタイトルを思いつければよいのですが。

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