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田宮二郎の美馬がかっこよすぎる 映画『華麗なる一族』
最近、よく「ガツンとした邦画が観たいな」と思います。
"ガツンとした邦画"ってなんだよって話なのですが、なんというか、オールスターキャストで、政界や財界を舞台に野望とか裏切りとか人間の欲望が渦巻き、権謀術数が錯綜するような話。
子供の頃は、そういう映画が大作として公開されていたような気がします。主に東宝の作品で、山崎豊子原作で山本薩夫監督でというパターンが多かったような気が。
というわけで山本薩夫監督の『華麗なる一族』をDVDで観ました。
3年ほど前に木村拓哉主演でテレビドラマをやったので、物語はご存じの方も多いでしょう。
関西の新興財閥の長、万俵大介と長男鉄平の出生の秘密を絡めた確執を軸に、大介自身が頭取を務める阪神銀行の中央進出を狙って行う、大胆な銀行合併策に絡んだ人間模様を描いた山崎豊子の代表作のひとつです。
この映画は、僕が中学生くらいの時に公開されたと思います。
当時もかなり話題になりました。なんとなく「大人はこういう映画を観るんだろうなあ」と思っていました。
その頃はまだ、子供文化と大人の娯楽に明確に違いがあった気がします。
"ガツンとした邦画"というイメージには、そういう大人の気分も含まれています。
さて、肝心の映画の中味ですが、面白かったですね。
とにかく、役者がいい。
主役の万俵大介役の佐分利信もいいが、彼の上手をいく大蔵大臣役の小沢英太郎が素晴らしい。
顎が張ってる。グッと唇噛みしめた顔が絵になる。白米なんてやわなもんじゃねえ、小さい頃から玄米噛んできたぞって感じの顎。
昭和の男の顔だなあと思います。食えない男の顔ですね。
顎が張ってるとは限らないが、他のキャストも、出て来るだけで嬉しくなる顔ばかりです。
志村喬、西村晃、加藤嘉、大滝秀治、金田龍之介、中村伸郎、神山繁、平田昭彦、おや、こんなところに花沢徳衛、忘れちゃいけない下川辰平などなど。
まあ、名前をあげてピンと来るのは50代以上ですかね。
そんな中でひときわ目をひいたのが、田宮二郎です。
他の役者の多くが、どこか土と汗の匂いがする中で、彼が登場したシーンだけは冷たい風が吹く。
万俵大介の娘婿で大蔵省の高級官僚美馬中。怜悧な頭脳を持つ大介の懐刀でありながら、彼の愛人を口説くような二面性も持つ。
切れ者で悪くて、たまらないキャラクターです。
後半あまり出てこないのが残念なくらいです。むしろ美馬が主役の映画が観たかった。
彼が死んだのが、1978年。自殺だったので、当時、いろんな噂が週刊誌ダネになったのは覚えています。
しかしつくづくもったいない。あまりにも亡くなるのが早すぎた気がします。
そのカッコよさにクラクラした勢いで、彼の評伝『田宮二郎、壮絶!』を買ってきました。
今から読もうと思います。
"ガツンとした邦画"ってなんだよって話なのですが、なんというか、オールスターキャストで、政界や財界を舞台に野望とか裏切りとか人間の欲望が渦巻き、権謀術数が錯綜するような話。
子供の頃は、そういう映画が大作として公開されていたような気がします。主に東宝の作品で、山崎豊子原作で山本薩夫監督でというパターンが多かったような気が。
というわけで山本薩夫監督の『華麗なる一族』をDVDで観ました。
3年ほど前に木村拓哉主演でテレビドラマをやったので、物語はご存じの方も多いでしょう。
関西の新興財閥の長、万俵大介と長男鉄平の出生の秘密を絡めた確執を軸に、大介自身が頭取を務める阪神銀行の中央進出を狙って行う、大胆な銀行合併策に絡んだ人間模様を描いた山崎豊子の代表作のひとつです。
この映画は、僕が中学生くらいの時に公開されたと思います。
当時もかなり話題になりました。なんとなく「大人はこういう映画を観るんだろうなあ」と思っていました。
その頃はまだ、子供文化と大人の娯楽に明確に違いがあった気がします。
"ガツンとした邦画"というイメージには、そういう大人の気分も含まれています。
さて、肝心の映画の中味ですが、面白かったですね。
とにかく、役者がいい。
主役の万俵大介役の佐分利信もいいが、彼の上手をいく大蔵大臣役の小沢英太郎が素晴らしい。
顎が張ってる。グッと唇噛みしめた顔が絵になる。白米なんてやわなもんじゃねえ、小さい頃から玄米噛んできたぞって感じの顎。
昭和の男の顔だなあと思います。食えない男の顔ですね。
顎が張ってるとは限らないが、他のキャストも、出て来るだけで嬉しくなる顔ばかりです。
志村喬、西村晃、加藤嘉、大滝秀治、金田龍之介、中村伸郎、神山繁、平田昭彦、おや、こんなところに花沢徳衛、忘れちゃいけない下川辰平などなど。
まあ、名前をあげてピンと来るのは50代以上ですかね。
そんな中でひときわ目をひいたのが、田宮二郎です。
他の役者の多くが、どこか土と汗の匂いがする中で、彼が登場したシーンだけは冷たい風が吹く。
万俵大介の娘婿で大蔵省の高級官僚美馬中。怜悧な頭脳を持つ大介の懐刀でありながら、彼の愛人を口説くような二面性も持つ。
切れ者で悪くて、たまらないキャラクターです。
後半あまり出てこないのが残念なくらいです。むしろ美馬が主役の映画が観たかった。
彼が死んだのが、1978年。自殺だったので、当時、いろんな噂が週刊誌ダネになったのは覚えています。
しかしつくづくもったいない。あまりにも亡くなるのが早すぎた気がします。
そのカッコよさにクラクラした勢いで、彼の評伝『田宮二郎、壮絶!』を買ってきました。
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