ラブログ、なのかも。リターンズ

2009年10月29日

0円の誘惑。

 先日、とあるパーティーが催され、私は胸が大きく開いたドレスを着ていった。女の子だけの会だったのとお酒も入っていたのとで、みんなの会話はどんどんあけすけになっていき、私は、
「あなたの胸、大きいわねえ」
 と方々で言われてしまった。

 他のみなさまもそこそこの実りをお持ちのようだったが、私だけが露出していたので、注目されてしまったのだ。
「ちょっと触らせてよ、あらっ、柔らかい!」
 と手を伸ばす人もいて、ちょっぴりこそばゆかった。子どもを2人も生んでいるので、はっきりいって私の乳などたるんでいる。なんとか無理矢理肉を集め、ブラに詰め込んできたので、あまり触られると、しおれかけているのがバレてしまいそうだった。

「ちょっと写真に撮らせて」
 という人もいたのでどうぞというと、私の顔ではなく、胸元だけにレンズを向けている。家に帰ると2人の友達のブログに私の胸のアップが早くも載っていて、笑ってしまった。
 私はその晩、お酒に酔っていたこともあり、イタズラ心を起こした。とあるネットワークの自分のプロフィールページを、友人が撮影した胸元ドーン!の画像にしてみたのだ。見た友人をビックリさせるのだけが目的で、すぐ消すつもりだったのだが、酔っぱらっていてそのまま寝てしまった。

 翌朝、とんでもないことをしてしまった気がしておそるおそるページにアクセスすると、なんとイケメン現役大学生からメールが届いているではないか。
『キモいもん見せるな!』 
 と叱られるのかと思ったら、
『画像スゴイですね。よかったら今度ドライブに行きませんか』
 驚いて何度も見直したのだけれど、どう見てもデートの誘いらしき文章がそこにあった。
(そうか彼はおっぱいが好きなのか......)

 こんなたらちねでよければいくらでもどうぞと思い、デートをOKしたものの、今、いらぬ心配で頭がいっぱいになっている。
 私の胸は、ブラのワイヤーが必死に支えて魅せてくれているが、ブラを外せば、見事なほどの急降下を見せる。それはもう我ながら情けなくなるほど頭を垂れてしまうのだ。

 ああっ、どうしよう。万が一デートが盛り上がり、彼の指が私の下着を荒々しく剥ぎ取ってしまったら......ッ! その場に流れるであろう微妙な沈黙を考えると、本当におそろしい。やっぱりデートはやめたほうがいいのでは、と考え込んでしまう彼よりも16歳も年上の私なのだった。

誘惑

バックナンバー

アエラ最新号

2012年2月13日号

2012年2月13日号

最新号キーワード

食の信念が揺らぐ 銀行窓販保険の魅力と危険 早慶女子「一般職がいい」 女心の複雑 「脱東電」で電気代26%節約 「驚異の儲け」グリーよ どこへ行く 絢香インタビュー 荻原博子の石巻ルポ 今年の花粉症 AKB48「恋愛で脱退」のルールと戦略 

2012年2月13日号
定価:380円(税込)
表紙:松田翔太/俳優

雑誌を購入

デジタル雑誌を購入

から検索
から検索