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大掃除に没頭、の巻。
12月を半分過ぎたころ、我が家は大掃除に取りかかることとなりました。
空気はぴきっと冷えていて、空は果てしなく青い。東京の冬特有のからっからの晴天です。大掃除にはうってつけの日だなあ。
家事のなかで私が好きなのは料理。掃除はあまり得意ではありません。物を捨てられない、休みになるとすぐ外に遊びに行きたがる、という性質を持つため、新聞の山、本の山、おもちゃの山......ああ、床に長く連なる山脈が! おお一部雪崩が! といった事態はしばしば起こる。
これではいかん。きりり、と手ぬぐいを頭に巻き、マスクをして、母さん(私)は立ち上がったのであります。
掃除のモチベーションを上げるには目標を掲げるのが大事。一番いいのは、お客さまを招くことだ。
ということで、娘の幼稚園のお友達を呼んでクリスマス会を催すことに決めました。
掃除は始める前は気が重いのですが、手始めに玄関周りの溝のゴミとかを掻き出しているうちエンジンがかかるのがわかります。ブルンブルン。来た! と思ったらアクセル全開。後は集中力が途切れるまで一気に走るのみ。
私は窓拭きが好き。窓拭きは楽しいね。ぼとぼとに濡らした雑巾でホコリを浮かせ、ゴムのスクイージーでぴゅーっと拭うとぴっかぴか。我が家の一階は床から天井までのガラス窓が七枚もあるので曇りを取るとそれだけで見違えるようになります。
続いて庭木に絡まった蔓状の植物、そして落ち葉の回収にかかりました。プランターの草取りも。蚊がいなくなったから庭掃除も楽だね。やり出すとサッシの溝同様、こちらも止まらなくなります。もくもくと作業するうち、伸びすぎた枝まで気になりだした。
春先に庭師さんが来てくれたのに、またもっさりしているのです。もう、こうなったら勢いでやってしまうか。のこぎりと高枝切りバサミを持ち出しじょきじょき。
大好きな庭ですが、掃除の度に痛い目に遭わされるのが四メートルくらいのカラタチの木。これは、ひどいトゲなんだよ。小枝をゴム草履で踏んづけて、足からも血が出たことあるもの。
昔は泥棒が入れないように生け垣にも使われていたらしいんだけど、最近は見かけないねえ。手入れするのも痛いからかなあ。ごついトゲがイヒヒヒ。全身でオラ! やんのか! ってさ、なんかけんか腰なんだよねえ。
ちょうど、サッシの溝をスチーマーで真っ白に磨き上げた夫が満足そうに庭に出てきました。カラタチを紹介すると「何コレ!」だって。先から生えていたのに全く気がついていなかったらしい。かくかくしかじか説明すると「よし、まかせとけ」と、のこぎりを手に、にょーんと飛び出た枝に向かって行きました。
数分後。「痛っ! 痛い!」
切った枝が手に落ちてきたんだって。
「ホントにホントにお気の毒ー」娘の幼稚園の、クリスマス降誕劇の歌の一節が頭に浮かびます。歌わないけど。
「うー痛たた......ゆ、ゆるさん」「大体、こんなに、大きくなり過ぎだろう。隣のサザンカともくっつき過ぎだ。切るぞ」
えー!
普段穏やかな夫ですが、カラタチの攻撃は許せなかったらしい。
五センチほどの太い枝を、慎重に二、三本切っていました。
台所というのは最もやりがいのある場所と言えましょう。
保存食の引き出しを整理。真空パックの大豆と、期限切れの乾燥ひじきが出てきました。見たところ問題はなさそうだし、今夜はこれを煮るか。めっけもんで一品できるのは嬉しいな。
お茶の缶も中身を全部チェック。紅茶が品薄だなあ。ほうじ茶いっぱいあるなあ。ハロウィンの戦利品のおやつもまだたくさん残っている。チョコをひとつもらおう。もぐもぐ。
「お母さーん、お腹すいたー」とふうたろう(仮称、娘)がやってきた。「あれ、何食べてんの?」う、しまった。
娘のこのアンテナ。人が何か食べているのを敏感にキャッチするのは、私のDNAが受け継がれたもよう。
コンロの周りの油はねをきれいに拭き取り、魚焼きグリルの網やゴトクたちを食器洗い機にかけ、換気扇のフィルターを変え、フキンの漂白、調理台やシンク、床を磨くとぴっかぴか。
時計を見ればもうすぐ二時だ。
慌てて冷蔵庫をごそごそ。インスタントの袋麺に、野菜をたっぷり入れてと。大掃除のときのランチはこういうのが気分です。
そしてクリスマス会当日を迎えました。
予想以上に大盛況。なんとお誘いしたほぼ全員、母子総勢六十人が集まったのであります。
当然座る余地なし。家も荷物部屋以外、全面開放です。焦りましたがなんとかみんなが入れて胸をなで下ろしました。
びっくりしたのは半分くらいのお母さんが手みやげに「お酒」を持ってきたこと。オトナだってもちろん楽しむぞ、の意気込みだ。
ボトルがぽんぽん空いて、昼間から飲むお酒は格別ですなあ。
子どもたちは当然、お母さんたちもみな仲良しなうちのクラス。一年の締めくくりをみんなで過ごせて本当によかったです。
ちなみに翌日はお母さんだけの忘年会が行われ、そこも飲み会に。「どんだけ集うの」と夫に呆れられました。
空気はぴきっと冷えていて、空は果てしなく青い。東京の冬特有のからっからの晴天です。大掃除にはうってつけの日だなあ。
家事のなかで私が好きなのは料理。掃除はあまり得意ではありません。物を捨てられない、休みになるとすぐ外に遊びに行きたがる、という性質を持つため、新聞の山、本の山、おもちゃの山......ああ、床に長く連なる山脈が! おお一部雪崩が! といった事態はしばしば起こる。
これではいかん。きりり、と手ぬぐいを頭に巻き、マスクをして、母さん(私)は立ち上がったのであります。
掃除のモチベーションを上げるには目標を掲げるのが大事。一番いいのは、お客さまを招くことだ。
ということで、娘の幼稚園のお友達を呼んでクリスマス会を催すことに決めました。
掃除は始める前は気が重いのですが、手始めに玄関周りの溝のゴミとかを掻き出しているうちエンジンがかかるのがわかります。ブルンブルン。来た! と思ったらアクセル全開。後は集中力が途切れるまで一気に走るのみ。
私は窓拭きが好き。窓拭きは楽しいね。ぼとぼとに濡らした雑巾でホコリを浮かせ、ゴムのスクイージーでぴゅーっと拭うとぴっかぴか。我が家の一階は床から天井までのガラス窓が七枚もあるので曇りを取るとそれだけで見違えるようになります。
続いて庭木に絡まった蔓状の植物、そして落ち葉の回収にかかりました。プランターの草取りも。蚊がいなくなったから庭掃除も楽だね。やり出すとサッシの溝同様、こちらも止まらなくなります。もくもくと作業するうち、伸びすぎた枝まで気になりだした。
春先に庭師さんが来てくれたのに、またもっさりしているのです。もう、こうなったら勢いでやってしまうか。のこぎりと高枝切りバサミを持ち出しじょきじょき。
大好きな庭ですが、掃除の度に痛い目に遭わされるのが四メートルくらいのカラタチの木。これは、ひどいトゲなんだよ。小枝をゴム草履で踏んづけて、足からも血が出たことあるもの。
昔は泥棒が入れないように生け垣にも使われていたらしいんだけど、最近は見かけないねえ。手入れするのも痛いからかなあ。ごついトゲがイヒヒヒ。全身でオラ! やんのか! ってさ、なんかけんか腰なんだよねえ。
ちょうど、サッシの溝をスチーマーで真っ白に磨き上げた夫が満足そうに庭に出てきました。カラタチを紹介すると「何コレ!」だって。先から生えていたのに全く気がついていなかったらしい。かくかくしかじか説明すると「よし、まかせとけ」と、のこぎりを手に、にょーんと飛び出た枝に向かって行きました。
数分後。「痛っ! 痛い!」
切った枝が手に落ちてきたんだって。
「ホントにホントにお気の毒ー」娘の幼稚園の、クリスマス降誕劇の歌の一節が頭に浮かびます。歌わないけど。
「うー痛たた......ゆ、ゆるさん」「大体、こんなに、大きくなり過ぎだろう。隣のサザンカともくっつき過ぎだ。切るぞ」
えー!
普段穏やかな夫ですが、カラタチの攻撃は許せなかったらしい。
五センチほどの太い枝を、慎重に二、三本切っていました。
台所というのは最もやりがいのある場所と言えましょう。
保存食の引き出しを整理。真空パックの大豆と、期限切れの乾燥ひじきが出てきました。見たところ問題はなさそうだし、今夜はこれを煮るか。めっけもんで一品できるのは嬉しいな。
お茶の缶も中身を全部チェック。紅茶が品薄だなあ。ほうじ茶いっぱいあるなあ。ハロウィンの戦利品のおやつもまだたくさん残っている。チョコをひとつもらおう。もぐもぐ。
「お母さーん、お腹すいたー」とふうたろう(仮称、娘)がやってきた。「あれ、何食べてんの?」う、しまった。
娘のこのアンテナ。人が何か食べているのを敏感にキャッチするのは、私のDNAが受け継がれたもよう。
コンロの周りの油はねをきれいに拭き取り、魚焼きグリルの網やゴトクたちを食器洗い機にかけ、換気扇のフィルターを変え、フキンの漂白、調理台やシンク、床を磨くとぴっかぴか。
時計を見ればもうすぐ二時だ。
慌てて冷蔵庫をごそごそ。インスタントの袋麺に、野菜をたっぷり入れてと。大掃除のときのランチはこういうのが気分です。
そしてクリスマス会当日を迎えました。
予想以上に大盛況。なんとお誘いしたほぼ全員、母子総勢六十人が集まったのであります。
当然座る余地なし。家も荷物部屋以外、全面開放です。焦りましたがなんとかみんなが入れて胸をなで下ろしました。
びっくりしたのは半分くらいのお母さんが手みやげに「お酒」を持ってきたこと。オトナだってもちろん楽しむぞ、の意気込みだ。
ボトルがぽんぽん空いて、昼間から飲むお酒は格別ですなあ。
子どもたちは当然、お母さんたちもみな仲良しなうちのクラス。一年の締めくくりをみんなで過ごせて本当によかったです。
ちなみに翌日はお母さんだけの忘年会が行われ、そこも飲み会に。「どんだけ集うの」と夫に呆れられました。
- 大掃除に没頭、の巻。
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