特ダネ記者魂

2009年06月02日

世襲禁止が笑う党首討論はお孫さん対決

[山田厚史の特ダネ記者魂]


「総理総裁になることが目的になっている。なって何をするか決まっていないから官僚任せの政治になる」

党首討論で鳩山さんが麻生さんに放った言葉だ。確かに、麻生さんは何をしたいのか、どんな政治を目指すのか、よく分からない。自分の言葉でしゃべるのは「ちょっと聞きかじったこと」の類で、政治への思いを熱く語る姿を見たことはない。

では鳩山さんはどうだろう。「友愛」を語り、「人の幸せを自分の幸せと思えるような社会を作りたい」と言った。ウソではないだろうが、そんな思いから政治の道を選んだのか。

二人とも政治家の家に生まれ、政治家になるお膳立てに従ってここまできた人たちである。格差社会を持ち出すまでもなく、日本は政治家コースを選択できる一握りの家系が固定されてきた。憲法14条で「法の下の平等」を謳いながら目に見えない門閥に政治が支配されている。

吉田茂は終戦の翌年、首相になった。占領下で親米路線を進め平和憲法を制定した。鳩山一郎は第一党の党首で首相になるはずだったがGHQに公職追放された。親米の吉田に首相の座をさらわれ、反発から日ソ国交回復に力を注ぎ、日本独立をかかげ憲法改正・再軍備を主張した。それから60余年。それぞれのお孫さんが自民・民主のトップに上り詰め、争っている。血統を抜きにして今日の地位はありえなかったと思う。こんな日本って、おかしくないか。麻生さんは、やはり親米である。中国や韓国は肌に合わない。鳩山さんは改憲論者。憲法改正は鳩山家の家訓なのか。

今頃になって政治家の世襲禁止が言われ始めた。閣僚の過半数が世襲政治家で、2代続けて職を投げだした首相が二人とも2世政治家だった。構造改革の小泉さんまで息子に選挙区を譲り、国民を唖然とさせた。

こうなったら革命だ、と意気込むほど国民の元気もない。「積極的無党派」にフラストレーションは高まるばかりだが、こんな政治家に国を委ねてきた大人たちに、若者の怒りがいつ爆発するのだろうか。

世襲 , 党首 , 山田厚史 , 政治

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