2008年07月27日

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ひとり人生コスト

アラフォー女の五つのリスク

◆光熱費は8000円

航空会社に勤めるサエさん(37)の月収は、手取り約20万円と親からの仕送り3万円。月8万5000円の1Kマンションは漫画本であふれ返る狭さ。テレビは主電源を落とし、電子レンジはプラグを抜いて光熱費を月8000円に抑える。

昨年、50万円かけて英会話を学んだ。外貨預金や投資信託などで約150万円を運用している。自己投資や貯蓄は結婚・出産しても働き続けるため。老後のお金のことまでは、まだ考えていない。

◆「結婚待機リスク」

東京大学社会科学研究所准教授の村上あかねさんは2004年、家計経済研究所で全国の25~54歳の女性2205人の資産について調査した。既婚女性の55%が持ち家に住んでいたが、独身女性の持ち家率はわずか3%だった。

いつか結婚するかも、と考えている女性たちは宙ぶらりんな状態のまま、ライフプランについて具体的に考えられない「結婚待機リスク」を抱えている。

進む未婚化と晩婚化で結婚待機期間は延び、リスクは大きくなっている。しかも非婚化も進んでいる。ずっとひとりで生きるなら、待機リスクほど無駄なものはない。

◆「パラサイト過信リスク」

ミサトさん(38)は実家暮らし。月8万円を実家に入れているが、うち5万円は親がミサトさん名義の口座にプールしてくれる。100万円単位で使ってもどんどん貯まるこの「魔法の口座」が老後の強い味方だ。

しかし「パラサイト過信リスク」もある。村上さんは「実は資産をくれる親は少ない。遺産相続を実際に期待している人は3割しかいません」と指摘する。

◆「非正規雇用リスク」

そのミサトさんは1年半前、小さな商社の正社員を辞め、大企業の派遣社員に。約15万円の手取りは20万円強に増えたが、契約は3年間。「40歳で契約が更新されず、結婚もしていなかったら」と不安がよぎるが一瞬だけ。

ファイナンシャル・プランナーの山田静江さんにシングル男女の収支と貯蓄残高をシミュレーションしてもらった。すると派遣社員女性には厳しい道のりが待ち受けていた。設定では50歳まで契約更新できると仮定したが、現実は40代になると更新は難しい。「非正規雇用リスク」が伴うのだ。「派遣社員は目先の時給が高いばかりにリスクを自覚しづらい。40代は最後のチャンス。年齢の数だけ会社を回る覚悟で正社員を狙う価値はあります」


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