2008年09月21日

麻生「アキバ人気」の仕掛け

小沢「福岡8区出馬」説を追う

編集部 澤田晃宏、野口 陽


◆I LOVE AKIBA

電気街を突っ切る中央通りを行くと、ビル側面の大きな看板が目に飛び込んできた。麻生太郎氏の大きな似顔絵とともに、大きな文字で、「オレたちの太郎!」「I LOVE AKIBA」

◆人は見た目が9割

いつから、麻生氏は「秋葉原のシンボル」になったのか。安倍晋三元首相、谷垣禎一国交相と争った2年前の総裁選。当時の麻生氏の永田町評は、「強面。近づかないと魅力が伝わらない『半径2メートルの男』」。「負のイメージ」がまとわりついていた。この時期、麻生氏側近の松本純衆院議員は、本人に一冊の本を渡した。『人は見た目が9割』だ。松本氏は言う。「いくら政策を詰めても、それを理解してくれる人は少ない。見た目やかっこよさだけで伝えられる情報の方が多い」

◆実体なき人気バブル

昨年9月、福田康夫首相と争った麻生氏にとって3回目の総裁選。麻生氏のネームプレートを掲げた「ファン」が詰めかけ、麻生コールが起きることもあった。インターネットに詳しいジャーナリスト・井上トシユキ氏は、麻生人気が広がった経緯を分析する。「オタク趣味を肯定する麻生さんは当然、ネット掲示板『2ちゃんねる』に出入りするオタク的ネットユーザーに支持を受け、中にはコスプレで応援に行く人も出た。それをテレビが放映し、彼らの『祭り』はどんどん加熱していった。祭りの最高点が、去年の総裁選。麻生を支持しているのはなく、麻生という『祭り』で踊っている人がたくさんいる」

仕組まれた麻生氏の「アキバ人気」は実体のないバブルだったのか。「麻生人気」の信憑性を冷ややかに見る人も多い----。

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