2008年09月28日

雅子さま「心の人」失った

夏も万全でなかった体調

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皇室取材班


エレナ・ヤンコビッチ(セルビア)対スベトラーナ・クズネツォワ(ロシア)。世界ランク上位同士のゲームに、ロイヤルボックスの中央に座る皇太子さまが温かい拍手を送る。隣席にいるのは日ごろ交流があるプロテニスプレーヤーの佐藤直子さん。雅子さまの姿は、なかった。

9月19日の東レパン・パシフィック・オープン・テニストーナメントの準々決勝。報道陣には、前日の晩に「妃殿下の意志が強く、ご観戦の方向」と伝えられた。ところが当日の朝に突然のキャンセル。久々に一般客に交じってのスポーツ観戦になるはずが、実現しなかった。

長女愛子さまが大好きな大相撲も、ロシア人力士の大麻問題の影響か、今年は9月場所の観戦が見送られた。

夏から秋、雅子さまの動きが止まったように思える。

背景には様々な要因があるが、どこにも報じられていない重大な理由がある。雅子さまが信頼を寄せる女性の存在だ。詳細は後述するとして、雅子さまの夏のご様子を振り返ってみる。

◆愛子さま初登山中止

那須の空はぐずついていた。

皇太子ご一家は8月20日から、夏の恒例となった栃木県の那須御用邸附属邸に滞在し、静養の時を過ごした。メーンイベントは、ご夫妻も1994年に楽しんだ那須連山・茶臼岳の登山だったのかもしれない。9合目まではロープウエーに乗り、山頂へは徒歩で目指す......。実現すれば、愛子さまにとって初めての山登りになるはずだったが、予定されていた22日が雨模様のため取りやめになった。

「皇太子さまのご一家がいらっしゃるときは、天候の読めないときが多くて。今年は特にぐずついていたので残念でした」

と地元の観光業者は話す。

昨年、ご一家は例年にも増して私的な活動が充実した夏を過ごされていた。

それなのに、この夏は――。

皇太子さまは6月半ばから8月上旬にかけてブラジル、スペイン、トンガと約2カ月で3カ国の外国訪問をこなされた。とりわけ、スペイン訪問は雅子さまご自身も熱望していたと伝えられていたが、雅子さまの同行はかなわず、皇太子さまの単独訪問になった。

「殿下はスペインでの足取りが軽く、かなりリラックスされていたご様子でした。帰国するにあたり、『いつの日か雅子と一緒にまた来たい』とつぶやいていたそうですから」

と宮内庁関係者は証言する。

◆スペイン断念引きずり

その一方で、皇太子さまの帰国後まもなく、宮内庁の野村一成東宮大夫が定例記者会見で、記者から一連の海外訪問に雅子さまが同行しないことについて繰り返し質問が出たことを挙げ、

「努力が足らないと批判している印象を与えかねない」

という「東宮職医師団の見解」を発表した。

「やはりスペインには雅子さまご自身が行きたかったということでしょう。のびのびされていた皇太子さまがうらやましく思えるお気持ちもあったようです。スペインに行けなかったことがある意味プレッシャーとなり、ナーバスになられる場面があった。そんな雅子さまを殿下は必死に慰めていたようでした」

と宮内庁関係者は振り返る。

そんな中、8月7日から8日にかけて、皇太子さまは人生初となる富士山登頂を果たした。皇太子さまが山小屋で1泊した7日夜、雅子さまと愛子さまは、東宮御所に雅子さまの妹池田礼子さんらを招き、神宮外苑花火大会をご覧になった。10日には、ご一家で東京都内にある池田さんの自宅マンションを訪れ、東京湾大華火祭を鑑賞した。

ところが、宮内庁関係者はこう明かす。

「昨年に比べると、精力的な印象とは言いがたいですね。とりわけ雅子さまは体調に波があったようです」

その一因には、引っ越しによる疲労があったようだ。

ご一家のお住まいである東宮御所は、築50年を経て老朽化しているため、約1年間かけて配管や電気系統の大掛かりな改修工事をする。そのため、8月中旬から、東宮御所と同じ赤坂御用地にある東宮仮御所(赤坂東邸)に移った。引っ越しを前にした17日、天皇ご夫妻と秋篠宮ご一家が東宮御所を訪れ、ご一家は夕食をともにしている。

住まいが変わることはストレスになるのだろう。雅子さまはお疲れの様子だったという。

◆愛子さまは乗り物満喫

那須のお過ごしはどうだったのか。御用邸に滞在中、ご一家は昨年と同じく、池田一家といくつかの施設を楽しまれた。

8月26日には、御用邸から車で十数分のりんどう湖ファミリー牧場を訪れた。天候はうす曇り。施設の広報担当者によれば、ご一家は初めて遊覧船に乗り、園内を一周する「ロードトレイン」、「スイス鉄道」を満喫。ちびっこ牧場では愛子さまが子牛にミルクをやり、一行でメリーゴーランドにも乗った。休憩ではソフトクリーム、クッキー、ヨーグルト、カフェオーレなどを召し上がり、「とてもおいしかった」と満足された。

休憩の後は6人乗りの足こぎボートで1周2キロ弱の湖畔を20分ほど遊覧し、最後は愛子さまが子ども版ゴーカート「ジュニアサーキット」で運転を楽しんだ。3時間の滞在で、愛子さまはめいっぱい乗り物を堪能されたという。

27日には、池田一家が御用邸を訪れた。

那須どうぶつ王国には29日に訪問。乗馬の係員によれば、一行はハムスターなど小動物や「ふれあいドッグパーク」で大型犬に触れあった後、レンタル犬と一緒に散歩。昨年、雅子さまも乗ったラクダは発情期のため今回はお預けだったが、パンフレットに「皇太子ご夫妻も訪れた」とうたわれているレストランで昼食。バードパフォーマンスショー、乗馬に親しんだ。

「愛子さまはウサギがお好きで、ウサギ王国で熱心にえさやりをされていました」(係員)

だが、那須でも雅子さまの体調は万全ではなかったようだ。

◆会食を2回キャンセル

28日の那須テディベア・ミュージアムでは、

「愛子さまが特別展の『リサとガスパール』(ウサギのようなイヌのようなキャラクター)がお好きのようで、熱心にご覧になっていました」(受付の女性)

というのだが、この日、雅子さまは不在。皇太子さまと愛子さまのお二人はテディベアの説明を聞きながら、2時間ほど館内にいたという。

昨年、ご一家が訪れ、そこに宿泊していた知人家族と会食した会員制リゾートホテルでは、ご一家が召し上がったものと同じメニューが楽しめるという「ロイヤルファミリープラン」があった。ところが、ご一家が那須に入られた時期に突然、ホームページから削除された。

ホテルに問い合わせると、

「ご予約が殺到したので......」

今年も知人家族がこのホテルに滞在し、ご一家と合流する予定があったという。だが、関係者はこう話す。

「雅子さまの体調がすぐれなかったようで、2回にわたってキャンセルになってしまった」

30日に一足先に皇太子さまが帰京した後は、雅子さまと愛子さまは9月3日に那須ステンドグラス美術館を訪れただけで、

「動きが少なく、おとなしい滞在だった」(宮内庁関係者)

9月5日の東宮大夫の定例記者会見では、

「妃殿下は引っ越しの疲れがお出になったようで、那須でも後を引いていたことがあったようだ」

と話題に上がった。

だが、雅子さまの気分がすぐれない最大の理由は、引っ越しではないらしい。

8月に入ってから、ある女性が東宮御所に姿を見せなくなった。それからまもなく、雅子さまの不調が伝えられるようになったというのだ。

女性とはどんな人物なのか。

「東宮職を含めて、雅子さまが心を許している宮内庁の職員は少ない。そのために、皇室行事と雅子さまのプライベートの予定がかち合ってしまったというちぐはぐなことが起こってしまっていた」

と宮内庁関係者は解説したうえで、こう続ける。

「雅子さまが信頼していると思われるのは数人しかいません。お一人は大野裕医師。もうお一人は医師ではありませんが、雅子さまのちょっとした不調をケアしていた女性がいました。ところが、彼女自身が体調を崩し、東宮御所に通えなくなった期間があったんです」

「側近中の側近」の不在が、雅子さまの心境にさざ波を立てたことは、想像に難くない。

◆「8大行啓」目白押し

さらに、ただでさえ、秋は「公務の季節」だ。皇太子さまに予定されている公務は秋から年明けにかけて目白押しだ。10月11日から大分県で開かれる「全国障害者スポーツ大会」、25日から愛媛県である「全国育樹祭」、11月1日から茨城県で始まる「国民文化祭」――。

当然ながら、雅子さまが同行するかに注目が集まる。

これらは、皇太子さまが毎年、定期的に足を運ばれる八つの行事の一部で、関係者の間では「8大行啓」とも呼ばれている。

雅子さまは一昨年、8大行啓をすべて欠席したが、昨年は6月に長野県で開かれた全国「みどりの愛護」のつどいや徳島県で開催された国民文化祭に参加した。現地でいくつかの行事は欠席し、皇太子さま単独の場面もあったが、徳島県ではご夫妻で「阿波人形浄瑠璃」を鑑賞され、藍染め作業を体験されるなど4年ぶりに2泊3日の日程をこなした。そのため、今年も国民文化祭には参加するのではないかと地元では期待が高まる。

ただ、こうした公務に参加するかしないかは、すべて、雅子さまの体調次第。直前にならないと決まりそうもない。

そんな中、すでに参加はないだろうと目されているのが「全国障害者スポーツ大会」だ。ちょうどその頃、愛子さまの学習院初等科の運動会と重なるからだ。幼稚園時代、愛子さまの「大玉ころがし」やお遊戯を見守る皇太子ご夫妻の笑顔があったが、公務と重なる今年はどうされるのだろうか。

◆来年の海外訪問は

さらに、注目を集めそうな行事が10月末にある。イギリス王室のチャールズ皇太子が「日英外交関係樹立150周年」を記念し、22年ぶりに来日。再婚したカミラ夫人も同行する予定だというのだ。

22年前の1986年、チャールズ皇太子とともに来日した故ダイアナ元妃は日本中に旋風を巻き起こした。京都を訪れたときには日の丸をモチーフにした白地に赤い水玉の鮮やかなワンピースで魅了。天皇陛下のいとこにあたる三笠宮寛仁親王殿下の妹千容子さんも同席し、京都の二条城で野点をした。

今回の来日では、天皇陛下主催の宮中晩餐だけでなく、皇太子さまが主催する東宮御所での夕餐も予定されているという。夕餐となれば、夫婦の同席が一般的で、雅子さまの出席が期待される。

さらに、冬に向けては外国訪問の可能性もある。

閣議の了承はまだだが、皇太子さまは2月にベトナム、3月にはトルコへの訪問が検討されているという。

今年、雅子さまが果たせなかった外国訪問は来年こそ実現の運びとなるのだろうか。まずは国内の公務が布石となる。

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