2008年10月31日

第2ロスジェネ大発生する

就職氷河期がまたやって来る

20081110_s_1.jpg 編集部 大波綾


◆「採用縮小」もう顕在化

リーマンショック後、就職活動への影響は、すでに顕在化している。

就職情報会社エン・ジャパンが550社に行った9月の調査では、新卒採用予定人数の増減について、「減少見込み」と回答したところが5月の4・2%から17・1%に上昇。新卒採用予算の増減でも7・6%から25・1%にはね上がった。特に不動産や金融、家電や機械、自動車メーカーなどで採用縮小の傾向が出ているという。

◆中堅私大に第2ロスジェネ予備軍

求人倍率が低調な95~2005年あたりに大卒就職期を迎えた世代は「ロストジェネレーション(失われた世代)」と呼ばれる。景気の回復とともに06年あたりから復調が見られ、ここ数年は「売り手市場」。だが、それもつかの間だったようだ。10年春に入社する現在の大学3年生の就職活動は、厳しさを増しつつある。

金融危機、世界同時株安と、不況の波が押し寄せている時期に就職活動がぶつかる大学生たちは、「第2のロストジェネレーション」と呼ぶべき世代になるのではないか。

『若者はなぜ3年で辞めるのか?』(光文社新書)の著者で、人事コンサルタント「Joe's Labo」代表の城繁幸さんは

「関関同立やMARCHといった中堅私大の学生ほど、大企業志向が強い。三井物産にトヨタ、パナソニックというふうに人気企業ばかり回っている層は、不況になって採用人数が減ると一番あおりをくいやすい」

さらにこう続ける。

「昭和的価値観に支配されている学生が相変わらずいます。社会の価値観の変遷がわかっておらず、アンテナが低いといわざるを得ない。彼らは第2ロスジェネの予備軍になりうる。自分の能力が平均以上だと自負する優秀層は、リスクがあるのは当然で、そこに挑もうと考える。昭和的価値観のまま、リスクに挑まない学生たちが淘汰される時代が来るでしょう」

バックナンバー

アエラ最新号

2012年2月13日号

2012年2月13日号

最新号キーワード

食の信念が揺らぐ 銀行窓販保険の魅力と危険 早慶女子「一般職がいい」 女心の複雑 「脱東電」で電気代26%節約 「驚異の儲け」グリーよ どこへ行く 絢香インタビュー 荻原博子の石巻ルポ 今年の花粉症 AKB48「恋愛で脱退」のルールと戦略 

2012年2月13日号
定価:380円(税込)
表紙:松田翔太/俳優

雑誌を購入

デジタル雑誌を購入

から検索
から検索