2008年11月30日

夫は妻と向き合えない

「理不尽妻」と言う夫への反論

編集部 小林明子


◆妻たちの反論

妻が理不尽にキレるって? ちょっと待った----!

アエラ8月25日号に掲載した「妻の『理不尽ギレ』こらえ方と対策」。男性読者からは「よくぞ言ってくれた」「妻の逆ギレはうちだけかと思っていた」と評判がよかったのだが、妻たちは黙っていなかった。

そもそも記事の発端となったのは、編集部のF記者(31)のケース。女性に人気の「塩キャラメル」を知っていただけで、妻が女性の匂いを感じて激怒したとして、「なぜ妻は突然ぶちキレるのか」と問題提起。夫たちの言い分を集め、「理不尽ギレ妻」が増殖中、とまとめている。

F記者の妻に改めて聞くと、「塩キャラメルが問題ではないんです」。記事を読んで泣いてしまったといい、日ごろの寂しさを切々と訴えた。

夫は生後3カ月の長女の面倒をよく見てくれるが、暇さえあればパソコンにべったり。携帯電話はトイレにまで持ち込み、食事中もいじっている。最初は女性にメールをしているのかと怪しんだが、相手はお笑い関係のチャット。私と話すよりチャットのほうが楽しいの?嫉妬を覚える毎日なのだ。「塩キャラメル事件」はそんな背景があって勃発した

◆共感してくれるだけで

新たな「事件」も起きた。出産前にしていたフリーの仕事に復帰する時期について夫と話していたときのことだ。

「早く復帰したほうがいいよ。(会社員の)俺だったら1年くらいはダラダラできるけど」

ダラダラ----?長女は抱っこして揺らさなければ眠らない。抱きっ放しで腕が震えるほどで食事もままならないのに!

「それ、どういう意味っ?!」

普段なら平謝りの夫も、妻への気遣いを全否定されたこのときばかりは、「取りたいように取ってもらって結構」とだんまり。妻は怒りのやり場を失った。

「共感してもらえるだけで救われるのに。妻が胸の内に溜めているものを理解しようともせず、理不尽だと片付けられるのが一番つらい」

主婦のエミさん(31)も「理不尽妻」の記事を読んで深いため息をついた。

「妻は理不尽でもないし、むやみにキレてもいない。怒りにはたくさんの伏線があるのに、夫は目をそらせてその場を収めようとしているだけです」

バックナンバー

アエラ最新号

2012年2月6日号

2012年2月6日号

最新号キーワード

秋入学論争 「日本を立て直す100人」の子ども時代 橋下流ケンカ術の極意 政府動かす銀行マン「前田匡史」の人脈 就活「服装くらい自分で決めろ」 「清盛」低調で天敵「木曾義仲」の怒り 川崎病 錦織 圭 吉村真晴 長野・高瀬ダム 囲碁ガール 澤本嘉光 ニコ生×与謝野馨

2012年2月6日号
定価:380円(税込)
表紙:ヴィム・ヴェンダース/映画監督

雑誌を購入

デジタル雑誌を購入

から検索
から検索