2008年12月07日

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わが子に「学校」はいらない

公立でも私立でもない、もう一つの選択

編集部 澤田晃宏


◆「おっちゃんの部屋」

東京・杉並区、緑豊かな蚕糸の森公園を抜けた先にその学校はあった。

見た目は普通の一軒家。午前8時半になると、19人の子どもたちが畳の部屋に集まり、一人の大人を車座に囲む。「おっちゃん」と呼ばれる大人が、

「休みの日は何をしてた?」

ある子が柔道の試合に出場した話をすると、別の子が、

「大外刈りって何?」

そこで実際、技をかけた。

 
この学校は2004年8月に開校した東京コミュニティスクール(以下TCS)。「おっちゃん」は校長の市川力さん(45)。人の話を聞くとともに好奇心のキッカケを作る「おっちゃんの部屋」は、朝の会の目玉だ。時事問題が上がることも多い。
TCSは学校教育法で定められた小学校ではない。籍を置く地元の公立学校にTCSでの学習状況を伝えることで、公的な出席記録や卒業認定がされる。

◆探求型の学び

TCSでは1カ月ごとに時間割りが変わる。午前中は「基礎学習」、午後は「テーマ学習」が中心。「玉石混交」という3年生のテーマでは石、川、地形を調査し、大地のメカニズムを知る。実際に川の上流域の石を調べ、翌週には中流域の石と見比べる。化石を見つける子もいれば、火打ち石になるかもと好奇心を広げる子もいる。TCS特有の体験学習を通した探求型の学びだ。

◆大人は好奇心サポート

理事長の久保一之さん(42)は初等教育をこう考えている。

「大事なのは学ぶ意欲。それが続く限り人は成長します。小学生は一番大きな好奇心を持っている。好奇心は作るものじゃなく、大人が潰さないようにサポートするのが重要なんです」

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