2008年12月20日

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ロスジェネがバブル超える日

現役世代それぞれの「10年後」

20081229_s_1.jpg 編集部 太田匡彦、福山栄子、鈴木 繁


30代 1970-1979
学校出てから好況知らず
打たれ強くて前向き



厚生労働省が発表した10月の北海道内の有効求人倍率(季節調整値)は0・48倍に沈んでいた。全国10ブロックの最下位だった。

「大学生や私の同世代の人たちは、仕事を探す前からあきらめちゃってる。将来に希望が持てないって」

山口和佐さん(32)はそう話し始めた。2007年4月の統一地方選で、小樽商科大生のまま初当選した札幌市議だ。

暗い話ばかりが聞こえてくるが、将来への不安はない。

「私たちが40代になったら、いまより発言力も影響力も持てているはず。会社のことでも政治のことでも、いま実現できなくても10年後にはいろいろ変えられているはずです」

40代 1960-1969
根拠なき自信と突進力
ただし「ブランドに弱い」


ボーナスといえば、クラウンかレジェンドを現金で買うもの。1987年に証券会社に入ったアナリストのタカシさん(44)には、それが当たり前だった。

入社してすぐNTT、三菱地所、東京電力、東京ガス、野村証券の株が史上最高値をつけた。

「成功体験から入って、ずっと下がり続けているのが自分たちの世代。さらに暗黒の90年代の強烈な下げを知っている。強いと思いますよ。いまだって、あれに比べればと思っている」

この間、会社の雇用に対する考え方が劇的に変わるのを見てきた。女性が、派遣社員が増え、能力主義の年俸制に。タカシさんも真っ先に年俸社員になった。

だが自分の職業人としての10年後には、暗いものを感じている。

「カネに困らないのが前提ではあるけど、虚業の最たるものをやったから、次は実業かなと」

50代 1950-1959
ロスジェネに軍配の部長
自らは転勤を思案中


どうする? ヤスヒロさん(51)は、悩んでいる。妻の実家がある大阪への転勤希望を出そうか。義母にがんが見つかり、切除手術をした。幸い、小学校に通う2人の息子も関西びいきだ。しかし......。

大手機械メーカーの部長で、営業畑が長い。国内外を飛び回ってきた。

「理不尽な理屈を振り回すのが大好きな団塊オヤジが去り、いよいよ好きなように仕事ができそうな時期なんですがね」

自分たちを「ツナギ世代」と表現する。

「絶対人数も少ないなら、採用も手控えられており、社員の年齢別構成をみると、こけしの首のように細い」


(文中カタカナ名は仮名)

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