2009年01月25日

女性150人の給与明細

世代別で見る基本給、手当、ボーナス

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編集部 伊藤隆太郎


◆女性にしわ寄せ、賃金格差

2004年=67.6

2005年=65.9

男性の平均賃金水準を100としたときの女性の平均賃金水準の数字だ。

男女の賃金格差は縮小傾向をたどってきた。だが、05年に潮目が変わった。前年、製造業への労働者派遣が解禁された。不安定雇用が増えた影響が、女性にしわ寄せされたのか。本誌1月26日号の「主要100社 ホントの『給与明細』」に続き、今回は、いまの女性の給与を見ていく。

◆ボーナス依存は不安

チャートは、前号と同じく、働く人たちのキャリア形成や人脈構築を支援する「グローバルウェイ」(本社・東京都港区)のデータをもとにした。

教材会社4年目の女性(26)=年収360万円=は、

「好きな仕事につけて満足。もし会社の看板がなければ、自分だけでは仕事は来ないわけだから、会社には感謝している」

と満足感を口にする。給与も、他社より高いと感じている。

低い報酬が社会問題化している介護業界では、老人ホームに勤めて10年以上の女性(35)が、年収300万円に満たない。

「給与が仕事の内容に見合ってない。人は減っているのに、仕事量はさらに増えている」

この先いつまで勤められるのか、不安を感じる女性も多い。中堅商社の営業女性(38)は年収700万円。恵まれているようにも見えるが、本人は言う。

「上の世代が報酬を取りすぎている」

ボーナス部分は大きいが、基本給では他の業界と差がない。この先、業績が下がれば年収も伸び悩むだろうと不安でいる。

◆深刻な不平等感

もっとも不満・不公平感が大きいのは、男女格差だった。

「世間で有名な会社なのに、女性は給与水準が低くて昇給も遅い。差別がはっきりある」(システム開発会社・30歳)

だが、主要企業の男女1400人分を集計したところ、男女差別が「ある」「多少はある」と答えたのは、女性社員は61%に達する一方で、男性社員は40%にとどまった。

女性が抱く「男女の不平等感」は、企業間や世代間での不公平感よりも、ずっと深刻かもしれない。

グローバルウェイでは、給与データを収集する過程で、あらゆる意識調査をしているが、男女差別のように男女間で意識に開きがある項目は、他にはない。

「女性は孤立感を抱えながら仕事をしている」

と、グローバルウェイ社長の各務正人さん(35)は言う。転職や人材紹介にも取り組む同社。各務さん自身も、多くの女性と面談してきた。

給与データや意識調査の結果が閲覧できる同社のSNS「キャリコネ」が女性の社会進出を支える場所になってほしいと考えている。

「会社の垣根を越えて、横のつながりが深まる。さまざまな業種や職場を知り、互いにアドバイスをしあうことは、女性のキャリア形成に役立つ」

(本誌では、20代・30代・40代の世代別に、年収ベスト50を掲載しています)

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