2009年02月01日

コーネリアス完璧主義

「寝耳に水」のグラミー賞候補

ライター 岡本俊浩


◆一人ユニットの先駆者、グラミー賞へ

突然のノミネートで、周囲が騒がしくなった。小山田圭吾は、いじわるそうな笑いを浮かべて言った。

「縁のないワイドショーに取り上げられたりして、みんな権威に弱いんだなって」

1989年、小沢健二らとフリッパーズ・ギターでデビューし、音楽的潮流「渋谷系」を引っ張った。バンドは91年に解散。2人はソロ活動を始め、小山田は「コーネリアス」と名乗り、人気は衰えなかった。

90年代を20代で過ごした小山田は、同世代から支持を得る。足元は崩壊していくが、「好きなもの」探しに没頭できた90年代の音楽好きは、まだ幸せだったのかもしれない。小山田もこの当時は好きなものを詰め込んだコラージュ作品を手掛けた。

30代は海外ツアーに力を入れた。最近2年間で、ヨーロッパ8カ国、米国、オーストラリアで計35公演。欧米でのコーネリアス人気は、日本人が想像する以上で、歌詞をそらで歌えるファンが駆け付けるほどだ。

海外ツアーを始めてから、結婚をし、父親になった。

「地に足をつけながら、空にタッチ。そんな気分に変わった」

同時に作風も変わった......。

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