2009年02月01日

「超鉄道会社」へ進化を牽引する

女性と企業:JR東日本

編集部 木村恵子 ライター 角田奈穂子


◆夢は女性初の新幹線運転士

きたっ! 思い描いた通り!

新潟運輸区の運転士、鈴木悠希子さん(27)はブレーキをかけながら、心の中で叫ぶ。滑らかにスピードを落とし、時間通りに停止目標(停目)に数センチのズレもなくストップ。すべて達成してはじめて、「思い描いた通り」が実現する。

高校を卒業して2000年に入社。就職氷河期だったから、最初は安定企業に就職できてラッキーくらいの気持ちだったが、当時のJRには大きな変化が起きていた。

1999年の労働基準法改正で、女性の深夜労働が解禁された。法改正で、泊まり勤務が必須の車掌や運転士などへ職種が広がった。

「この会社じゃないとできない仕事をしたい」

その後、国家資格である運転士試験に合格、半年の見習いを経て05年に運転士となった。

夢は、JR東日本管内ではまだいない、女性初の新幹線の運転士になることだ。

◆個人個人に合わせた対応

やはり泊まり勤務がある「みどりの窓口」業務も、99年の法改正まで女性には門戸が閉ざされていた。その年に短大を卒業して入社した吉澤美穂さん(30)は、いま長野駅の窓口担当だ。

列に並ぶ客の様子を見て、「このサラリーマン男性は急いでいるから一刻も早い発券を」「このおばあちゃんは時間をかけて丁寧に旅行プランも説明してあげると喜ぶ」と、個人個人に合わせた対応を心がける。客が調べてきたプラン以上に、時間も費用も得するプランを提案し、

「さすがプロだね」

と言われるのが快感だ。

駅で働く女性のトップランナーとして、将来は駅長になりたい。

◆女性を応援「Fプログラム」

JR東日本にとって女性はまだ希少な存在だ。全社員6万人超に占める女性の割合は5%。女性の数を増やし、女性が働き続けやすい職場をつくるため、04年に「Fプログラム」が始まった。女性を2割以上採用、結婚や出産で退職した人の再就職を支援する制度の整備、女性社員同士のネットワークづくりなどに取り組む。

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