2009年02月07日

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「家賃崩落」都心で始まった

「三軒茶屋」の異変、高級物件は下落先行

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編集部 土屋 亮


賃貸住宅の家賃は、地価や持ち家の相場ほど大きく上下しない----。

不動産業界にはそんな「定説」がある。だが、首都圏の賃貸市場で、それを覆す動きが進行している。

都内に開業して35年の不動産鑑定士、田原拓治さん(65)は、目に見える家賃の値下がりがまもなく起きると踏んでいる。

不動産業界紙「住宅新報」の調べによると、三軒茶屋の昨年9月の平均家賃は半年前に比べ、ワンルーム(広さ20平方メートル)で5%減、1LDK~2DK(45平方メートル)で3・7%下落した。

◆高級物件も月25万円

2005年ごろから、地価は反転し、いわゆる「ミニバブル」の様相を呈した。それが07年秋ごろからはじける。前回バブルの経験に照らせば、家賃下落は2年半後の10年春の計算だが、田原さんはそれより1年早い今春にも始まると予測する。

「昨秋のリーマンショックが不動産市場に与えたインパクトは甚大だった。そのぶん、家賃相場の値崩れは早まるはずだ」

そのうえで、こう付け加えた。

「家賃は前回バブルで値上がりする前の水準、すなわち現在の8割にまで下がっていくのではないか。年3%程度のペースで5、6年かけて、だらだら下がっていくだろう」

昨年9月には、品川区東五反田にある高級賃貸マンションの一室が、月25万円という破格の安さで貸し出された。

◆賃貸の2割は空き家

不動産コンサルティング会社・さくら事務所を経営する長嶋修社長(41)はこう断じた。

「住宅が膨大に余っている。賃料がじりじりと下がる傾向は続く」

日本にはじつに世帯数の1.14倍の住宅が存在している。言い換えれば住宅の12%は空き家だ。

賃貸物件に限れば、03年時点で2割に相当する367万戸が全国で空いていた。首都圏105万戸、大阪41万戸、愛知20万戸、福岡でも14万戸が空室だ。

「空室数は今はさらに増えている」(長嶋さん)

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