2009年03月15日

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1987年入社女性たちの戦略

均等法「1期生」はなぜ働き続けられたのか

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編集部 木村恵子 ライター 角田奈穂子


◆名刺の資格が武器に

みずほ銀行の五十嵐恵美子さん(44)は、企業の財務状況や経営戦略を分析し、最適なアドバイスをし、何百億円もの案件をまとめる。企業買収(M&A)を担当する部署のグループ部長だ。

行内ではまだ珍しい女性管理職。十数人の直属の部下もいる。こんなポジションに就いて、ここまでの仕事ができるとは、入行した1987年には思ってもいなかった。

87年----前年に男女雇用機会均等法が施行され、この年の4月、初めて4大卒の女性が「総合職」として多くの企業に入社した。

女性が担当になるとお客さまから軽視していると思われるという理由で、既存の営業先は持たせてもらえず、自分で新規開拓するしかなかった。当初は制服着用、お茶くみも当然。現実は「均等」とはほど遠く、2年間で同期の総合職女性7人中5人が辞めた。

「20年以上がむしゃらだったら続かない。ただ自分がどうすれば少しでも力を発揮できるかは考えてきた」

帰国子女ではないから、土日の英会話学校や普段の仕事で英語を勉強した。社内留学制度でハーバード大へ。ニューヨーク州弁護士の資格を取り、現地のローファームで経験を積んだ。名刺に資格を書き込むことが、女性というハンディを乗り越える武器になると痛感した。

◆お茶当番制度を廃止

フジテレビ初の女性映画プロデューサーとして、「THE有頂天ホテル」「ザ・マジックアワー」など数々の三谷幸喜作品でヒットを飛ばすのは重岡由美子さん(44)。就職時は、一生仕事をするなんて考えはなく、いずれ「お嫁さん」のつもりだった。

重岡さんにも「お茶くみ体験」がある。入社してしばらくたっても、女性社員のお茶当番制度は続いていた。重岡さんも当番のために、わざわざ現場から戻ったこともある。疑問を感じて30歳の時に他のマスコミ各社を独自調査、レポートをまとめて人事部に提出。これがきっかけとなり、制度は廃止されたーー。

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