2009年04月26日

偽装草食男子を見抜け

土壇場で逃げない男子にする「婚育」4カ条

編集部 小林明子、鈴木琢磨

◆棚ぼたで結婚

目がパッチリとした整った顔立ちに化粧が映える。2時間後に披露宴を控えた葛西公博さん(30)は鏡の前で「新郎」に変わっていった。

「僕は化粧しなくてもよかったけど、嫁さんが勧めたから」

何事にも遠慮がちな公博さん。積極的に物事を決めてくれる奈美子さんに出会わなければ、結婚していなかっただろう。

8年前、公博さんの自宅で開いた飲み会に友人が奈美子さんを連れてきた。好きなお酒の話で盛り上がり、帰り際、また飲みに行こうと誘われた。「棚からぼたもち」の気分だった。人生で2人目の彼女だった。彼女の家に転がり込む形で同棲がスタート。結婚したかったが、言い出せない。やがて妊娠が発覚、また棚ぼたで入籍した。

◆結婚に向く「草食男子」

マイペースで恋愛に引っ込み思案な20~30代の男性を「草食系男子」と呼ぶ。穏やかでキレイ系、家族と仲が良く、財布の紐は固い。共働きは当たり前で家事や育児に積極的----。そんな「新種」男子に詳しいマーケティングライターの牛窪恵さんは、

「浮気も無駄遣いもせず、妻の話をよく聞く。夢を追って転職したりもせず、マスオさんになるのも抵抗がない。草食系男子は結婚向きです」
 
◆選ばれるために武装

だが、草食系男子が理想の夫となるかどうかは、紙一重だ。もともと他人との深いかかわりが苦手な彼ら。最初は恋愛に消極的でも、結婚したら積極的に家庭にかかわれるのか、結婚後に変えられるかどうかの見極めが重要だ。

最近は「偽装草食系」も増えていると指摘するのは、『結婚難民』の著者、佐藤留美さん。

「バブル期以前は女性が高年収の男性に選ばれるためにブリっ子していたが、今は女性が選ぶ側。自分から告白して傷つくより、女性の好みに迎合して選んでもらうほうがラクだから、草食系を武装する男子もいます」

中小企業の総務のマサトさん(33)は、誘われれば女の子と映画や食事に行く。先に進展させる気はないから、割り勘だ。

「お見合いパーティーや合コンなんて、ガツガツしてカッコ悪い。すごく可愛いとか趣味が一緒とか、相当なインパクトがないとつき合う気にはなれない」

一見草食系。だが、その裏にはエベレスト級の高い理想と、損得勘定があるーー。


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