2009年06月07日

Web発クールジャパン

国境を越えるオタクビジネスの仕掛け人たち

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編集部 大鹿靖明 写真 今村拓馬


◆海外の乙女たちがコスプレサイトに夢中

シンシアは21歳のメキシコ人。米カリフォルニアで働きながら学校に通っている。

「わたし、こういうスタイルがだい好き。日本ってクールな人がいっぱいいるのね。それに、世界中の人たちとここで出会えるのもいいわ」

彼女が熱い関心を寄せるのは、ライブドア(東京・港)が運営する日本最大のコスプレサイト「Cure」だ。アニメやゲーム、マンガの登場人物のいでたち(コスチューム)をまねるコスプレ愛好家が自身の画像を公開し、互いにメッセージをやりとりする。そんなコスプレを軸としたコミュニティーサイトである。

現在Cureでコスプレ画像を公開している人は約7万人いる。シンシアもその一人だ。 彼女のように海外からコスプレ画像を投稿する会員は、約5000人もいる。

サイト管理人で斯界の権威でもある乾たつみさんによると、海外からのアクセスは台湾、韓国、中国などアジア諸国が多いが、昨年6月、英語版サイトをつくると欧米や中南米へも広がった。米国はもとよりロシアやブラジル、スウェーデン、はてはアフリカからもアクセスがあった。コスプレの伝播力は非常に強く、愛好家は世界中に生息していたのである。

◆クールジャパンで日本のネット産業も世界へ

グーグル、アマゾン、ヤフーなど世界中をターゲットに事業展開する米国ネット企業と違って、日本のネット産業は楽天やサイバーエージェントといった大手でさえ、国内市場への依存度が大きく、海外に打って出られない。電機や自動車など世界に冠たる製造業とはそこが異なり、内需依存色の濃い産業だ。

ところが、そんな日本のネット企業も、「COOL JAPAN」(かっこいいニッポン)と結びつくと、海外から忠誠心のあついマニアたちがネットの海を泳いでわざわざ探し当てに来てくれる----。

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