2009年06月28日

最年少市長は「歴男」

千葉新市長・熊谷俊人氏

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編集部 田村栄治 photo 篠塚ようこ


◆最年少市長の歴史を塗り替えた「歴男」

入り口はゲーム「信長の野望」だった。

「小学4年ごろ初めてやって、これはおもしれえやと思い、それから歴史を勉強し出しました」

中学に入ると、歴史小説や読本を読み、文献も買い、本格的にのめり込んでいったという。

6月14日の千葉市長選挙で当選し、「全国最年少の現役市長」として一躍時の人になった熊谷俊人氏は31歳。素顔は、はやりの「歴女」(歴史好きの女子)ならぬ「歴男」だ。

アジア経済史を専攻した早大時代には、歴史を多様なテーマで議論するホームページを主宰。歴史好きたちと意見を交わしたり、「朱子学が日本の歴史に与えた影響」「幕末から学ぶべきこと」「太平洋戦争」など幅広いトピックで小論を書いたり。

「あれは学生時代の青いころのことで......」

と苦笑いする熊谷氏。しかしそこには、政令指定市の最年少市長の歴史を塗り替えた、現在の姿を予期したかのような一文も残されている。

〈本当に歴史を肌で実感したいのであれば自分自身で歴史を作ることでしょう。それこそが最大の歴史の楽しみであると言えます〉

今回の当選で、歴史をつくった実感はある?

「そこまではないです。何年か後にちゃんと成果を出せていれば、感じるのかもしれませんけど。ひょっとしたら最悪の歴史をつくっているのかもしれない、そうしてはいけない、という思いはあります」

生まれは奈良県。親の転勤で、幼稚園から小学4年まで千葉県浦安市で過ごした。高校2年のとき、神戸市で大震災を体験。ズタズタになった街で、「公共」へと心が向いた----。

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