2009年07月17日

さらばシェア争い でもリストラは?「勝ち組連合」社員の期待と不安

「勝ち組連合」社員の期待と不安

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編集部 木村恵子


◆社員にとっても想定外の合併

全くの想定外だった。だって、相手はライバルでしかなかったんだから。

サントリーのある30代社員は、新入社員時代の営業現場を思い出した。担当していたディスカウントストアに足繁く通い、店長の懐に食い込んで、大型キャンペーンを企画し、やっとの思いで陳列棚に主力商品を並べてもらった。なのに3日後、店を訪ねると、メーンの棚にはキリン商品がズラーッ。くっそー!!

それくらい激しい競争心があるから、ニュースには衝撃を受けた。

サントリーののびのび気質は、非上場企業で株主の目を気にしない経営ができたからこその特徴だという。だが、統合すれば、その経営体質まで変わるのかもしれない。

報道には、キリンの社員だって驚いた。

「もし経営統合が報道どおりなら、一緒になった際に余剰になる社員を減らしたり、工場を整理したり、痛みを伴うのかもしれない」

ある男性社員は、そんな不安を口にする。

◆楽観視できない合併

これまでの競り合いはすさまじかった。キリンは、8年連続シェア年間トップのアサヒから首位の座を奪還するのが悲願。2009年の上半期は、安価な第3のビールや、全面刷新した「一番搾り」が当たり、上半期では3年ぶりに首位に立った。一方のサントリーは昨年、「ザ・プレミアム・モルツ」の大ヒットにより、ビール系飲料部門で「万年4位」から脱却。赤字が続いてきたこの部門の黒字化を40年以上かけて達成した。

大不況の中にあって、激しい競り合いを勝ち抜き、好業績を保っているキリンとサントリー。08年12月期決算ではそろって最高益をたたき出した。

それでも社員は決して楽観的ではないーー。

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