2009年07月17日

太陽の黒点が消えている

地球は「温暖化」?「寒冷化」?

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編集部 内村直之


◆太陽のエネルギーが減っている

黒点観測の歴史は約400年にわたる。ガリレオ・ガリレイが1609年に天体望遠鏡を作製、初めて太陽を詳しく観測したとき、その表面にシミのようなものをみつけ3カ月にわたって記録した。科学的な太陽黒点観測の最初だった。

それから人類は太陽の黒点を調べ続けて膨大なデータを蓄積。太陽は約11年ごとに黒点の増減を繰り返しているとわかった。

太陽の黒点は黒くて光を放っていないように見える。確かにそこは温度が低いが強力な磁場が集中、実は巨大なエネルギーの発生点だ。黒点の周期は太陽の活動の周期を表している。

「しかし、これは11年程度ではない、100年ぶりの異常事態」

と、太陽を専門とする国立天文台の常田佐久教授はいう。今は、1996年から始まり2000年4月を極大とする「サイクル23」と呼ばれる太陽周期の最終段階だが、黒点が少なくなってきた04年からこの4月まで黒点がなかった日数は610日と、約100年前のサイクル14(なんと、1018日間も黒点がなかった)に次ぐ低調ぶりを示している。昨年だけ見ても265日、太陽に黒点がなかった。

◆低調活動の地球への影響

活動低調は地球に影響を与えるのか? 太陽から発生する光エネルギーも通常の極小期より0.15%ほど低くなっている。

1645年から1715年にかけての約70年間、太陽黒点がほとんど見られない時期が続き、そのときに北半球の各地で異常低温気象が発生していたことが知られている。

1500年ごろから1880年ごろまでは「小氷期」といわれ、平均気温がそれ以前より0.2〜0.4度、場所によっては1度近く低くなったという。数字でいえばわずかだが、ロンドン・テムズ川やオランダの運河が毎年凍結したり、氷河が成長して沿岸部を占領したりした。何より穀物の不作などで経済活動にも大きな影響が出たという。日本の大きな飢饉(寛永、享保、天明、天保)もちょうどこのころであるーー。

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